人材養成の目的
基礎となる学科:臨床工学科、診療放射線学科
学部教育で修得した臨床工学及び放射線技術学に関する専門的な知識や能力を一層深化させるとともに、自ら研究課題を設定し研究活動を展開する能力を身に付けることにより、研究能力を備えた実践現場を支える中核的な役割を果たす人材の養成を目的とする。
ディプロマ・ポリシー (修了証書授与方針)
医療技術学専攻では、学生に学位を授与するにあたり学生が修得しておくべき能力を含めた学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を次のとおり定めることとします。
- 専攻や分野の別を超えて保健医療の動向や医療系人材の役割など、幅広い視野を身に付けるための関連領域に関する知識を身に付けている。
- 医療情報や放射線科学に関する最新の知見や動向に関する深い理解と医療情報の複眼的・論理的な分析手法や科学的思考法を身に付けている。
- 医療機器や放射線技術の特性や場面に応じた現象を科学的に探究し、実践するための高度な専門的知識と専門応用能力を身に付けている。
- 高度の専門性を必要とされる業務に必要な研究マインド及び主として患者を対象とする臨床研究の遂行能力を身に付けている。
カリキュラム・ポリシー (教育課程編成・実施の方針)
医療技術学専攻では、学位授与の方針と教育課程編成・実施の方針との一体性と整合性に留意しつつ、修了までに院生が身に付けるべき資質や能力を修得するための教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)を次のとおり定めることとします。
- 保健医療の現状と課題の理解、他職種との連携や協働、医療倫理や医療安全のあり方など、関連する分野の基礎的素養を涵養する科目群を配置します。
- 医療現場で必要となる医療情報、医療マネジメント、医療統計に関する知識の理解と放射線科学の臨床応用に関する理解を深める科目群を配置します。
- 様々な健康状態や多様な場で医療機器や放射線診療を必要とする人々への医療機器操作や放射線診療に対し、批判的検討ができ、質の高い医療機器操作や放射線技術を創設する能力を高める科目群を配置します。
- 臨床工学又は放射線技術の実践を質的又は量的な側面から扱う研究手法や研究倫理、研究課題を探求するための研究デザイン及び批判力、論理性、表現力を高める科目群を配置します。
- 知識の理解を目的とする教育内容は、講義形式を中心とした授業形態を採るとともに、知識の検証を目的とする教育内容は、演習形式による授業形態を採ることとし、理論的な知識や技能を実務に応用する能力を身に付けることを目的とする教育内容は、実習形式や実践形式を交えた授業形態を採ります。
- 研究指導については、複数の研究指導教員による研究指導体制の下、徹底的な個別による研究指導を行うこととし、特に、研究計画の策定指導においては、多様な入学者が自ら研究計画を立て、主体的に研究活動を実践できるよう組織的な体制による指導を行います。
- 学修者の能動的な学修への参加を促すことから、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等をはじめとする能動的学修を導入するとともに、院生が学習目標に沿った適切な授業科目の履修が可能となるように、養成する人材像に対応した典型的な履修モデルを提示します。
アドミッション・ポリシー (入学者受入方針)
1.基本方針
医療技術学専攻修士課程では、学部において臨床工学分野又は放射線技術学分野に関する基礎的、基本的な知識や能力を修得した者を受入れることとしており、臨床工学又は放射線技術学の教育を修めた者、既に医療現場等において臨床工学実践や放射線技術実践に携わる職業人を受入れることにより、教育機会の拡大と多様な学生の受入れに積極的に対応します。
そのために、以下のような資質・能力・意欲を持った学生を受け入れます。
2.求める人材像と学力の3要素
臨床工学分野又は放射線技術学分野に対する
強い興味と関心並びに学習意欲を有している人 |
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知識、技能 | |
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思考力、判断力、表現力 | |
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主体性、多様性、協働性 | |
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臨床工学分野又は放射線技術学分野の基礎的な知識
及び基本的な技術と態度を有している人 |
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知識、技能 | |
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思考力、判断力、表現力 | |
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主体性、多様性、協働性 | |
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物事を多面的かつ論理的に考察し、
適切に判断することができる人 |
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知識、技能 | |
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思考力、判断力、表現力 | |
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主体性、多様性、協働性 | |
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自分の考えを的確に表現し、
相手に確実に伝達することができる人 |
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知識、技能 | |
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思考力、判断力、表現力 | |
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主体性、多様性、協働性 | |
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3.学力の3要素と求める学習成果
4.求める学習成果と入学者選抜方法
5.入学前に習得すべき内容・水準
- 臨床工学又は放射線技術学の基礎となる物理学、数学、解剖学に関する学部レベルの専門基礎知識
- 医療工学、臨床医学、医用画像情報学、放射線治療学、画像診断学のいずれかの分野における学部レベルの専門知識
- 学術論文を読み解くために必要な英語読解力
- データ処理、論文作成に必要なコンピュータリテラシー