COOPERATION

研究所について

研究・産学連携

学部学科横断型の研究を行う5つの研究所

北海道科学大学は、地域の問題・課題を吸い上げ、学部・学科の垣根を越えた発展的研究に取り組み、その研究成果を地域に還元します。

本学は、大学の基本的使命である教育および学術研究に加え、研究成果の社会還元や人材育成などを通じた社会貢献を「第三の使命」として位置づけ、産学官連携研究および地域社会との連携活動を主体的・組織的に推進しています。

工学部、薬学部、保健医療学部および未来デザイン学部を配し、さらには大学院工学研究科、薬学研究科および保健医療学研究科を配する本学では、医・薬・工のそれぞれの強みを活かし、研究者同士の相互リスペクトにより連携した学際的・学融合的研究を広く展開しています。

その一翼を担うものとして、「寒地未来生活環境研究所(IF)」、「寒地先端材料研究所(LAM)」、「北方地域社会研究所(RINC)」、「北の高齢社会アクティブライフ研究所(LAAN)」の既設4研究所が産官と連携した数々の研究シーズを創出しており、2020年度に新設された「北の大地ライフサイエンス創生研究所(CRILS)」もバイオ分野におけるイノベーション創出の重点事業として今後の飛躍が期待されています。

実学を志向する本学では、このように医・薬・工が力を合わせて取り組む産学官連携研究を未来永劫にわたり推し進め、その成果を永続的に社会に還元して参ります。

IF

寒地未来生活環境研究所

Institute of Research Life Style and Environment for Future

積雪寒冷地における、持続可能な住環境の構築に資する技術の開発及び人々の生活環境を支援・向上

積雪寒冷地における、接続可能な住環境の構築に資する技術の開発及び人々の生活環境を支援・向上することを目的に、「寒地未来生活環境研究所」を設立しました。 寒冷地生活環境に潜在するさまざまな問題を解決するために、人、医療、機械、情報、電気、建築及び土木分野における技術のシナジー効果を最大限に発揮し、新たな学際的・分野融合的領域の創出を目指す研究・開発を推進しています。

研究課題:Research Theme

  • スマート住宅におけるウェルビーイング・サポートシステムの開発
  • ICTによる運動機能測定の効率化及び高度化
  • 積雪寒冷地における両面発電を活用した櫛形配置による多機能太陽光発電システムの開発
  • 雪氷環境における自然エネルギー発電システムに対するプラズマ電極実用化の研究

LAM

寒地先端材料研究所

Laboratory of Advanced Materials for Cold Region

寒冷地に適合する先端材料及びその技術に特化した研究グループの構築及び活性化

ものづくりの基盤である先端材料・材料加工領域、半導体・電子デバイス材料領域及び建築構造材料領域の研究拠点を形成し、寒冷地に適合する先端材料とその技術に特化した研究グループの構築、活性化を目的に「寒地先端材料研究所」を設立しました。
近年は福祉・医療系材料にも研究領域を広げ、各領域で生じる材料を取り巻く様々な課題の解決を目指しています。

研究課題:Research Theme

  • 短下肢装具の寒冷地での安全使用に必要な材料物性に関する基礎研究
  • 異種材料接合における界面反応生成物制御と寒冷環境における継手機械的性質
  • 畜舎内腐食雰囲気における構造材暴露試験
  • 木質バイオマスを原料としたリグノセルロースの高度利用

RINC

北方地域社会研究所

Research Institute of Northern Regional Community

地域社会が抱える諸問題に対して、自治体、企業、NPO法人などの各種団体との交流・連携を通して、地域の課題解決に向けた研究活動を推進

北海道を中心とした地域社会が抱える諸問題を研究課題とする人文・社会科学と工学、薬学との連携を軸に据えた分野横断型研究グループを形成し、各地域の自治体、企業、NPO法人等各種団体と協働して、地域社会の課題解決および地域創生へ向かうことを目指し研究・実践活動を行う研究所です。
また、人材育成、地域文化・観光、持続可能な社会システムに関する研究を推進し、専門家や実務者を研究員として招聘し、共同研究を展開しています。

研究課題:Research Theme

  • STEM/STEAM教育をベースとするクリエイティブ・ラーニングによる人材育成
  • ICT活用によるオンラインでの学習環境の構築と実践
  • 歩く体験と地域文脈研究
  • 地域の祭りの視点:江差町地域文化資源の持続可能性に関する調査研究
  • 北海道における在宅医療推進に関する研究

LAAN

北の高齢社会アクティブライフ研究所

Laboratory of Active Ageing in the North

高齢者・障がい者が、地域社会の中で可能な限り自立した日常生活活動(ADL)を送れるよう生活の質(QOL)を高めると同時に、家族と社会の負担を軽減

本研究所は、後期高齢者が急激に増加し、国内人口が急激に減少する2035年問題で起きると予測される要介護者の激増と介護者の激減の問題解決に取り組んでいます。具体的には、厚生労働省が構築を進めている「地域包括ケアシステム」(住まい、医療、介護、生活支援・介護予防を一体的に提供する仕組み)への対応などを目指して研究を推進し、2040年へ向け展望される、「誰もがより長く元気に活躍できる社会」に関わる健康寿命の延伸、医療・福祉サービス改革などへの貢献も目指しています。

研究課題:Research Theme

  • 在宅患者、高齢者対象の遠隔ヘルス・リハビリテーションシステムの運用試験
  • 手稲区包括ケアリハビリテーション効果の実証評価
  • 熱画像を用いた高齢者世帯・施設の転倒等生活見守りシステムの開発
  • 高齢者施設における避難方法の検討
  • IoT技術を利用した注意喚起による冬季路面での転倒予防システムの効果検証

CRILS

北の大地ライフサイエンス創生研究所

Creation Research Institute of Life Science in KITA-no-DAICHI

「医学」「薬学」「工学」「クリエイティブ」の4つの領域が連携し、健康・福祉の増進に寄与

ライフサイエンスは、人類を悩ます病の克服や食料・環境問題の解決など、人々の生活に直結した“よりよく生きる”、“よりよく食べる”、“よりよく暮らす”の領域での貢献が期待されています。
本研究所では、特に、北の大地、北海道の人々の生活に有益となるライフサイエンス研究を自治体や企業等と連携して行い、学術の発展はもちろん、産業の活性化、地域並びに国民の健康・福祉の増進に寄与することを理念としています。また、研究シーズ創出、地域社会との交流、研究人材の育成、受託研究・共同研究、国際交流などにも積極的に取り組みます。

研究課題:Research Theme

  • 機能性分子の設計・創製に関する研究
  • 生命現象の理解と疾病治療の創生に関する研究
  • ドラッグデリバリーシステムの設計・創製に関する研究
  • 医療機器等に起因する臨床課題に関する研究
  • 北海道の産業・健康医療・自治体の発展に寄与するライフサイエンス研究
  • 研究成果の表現方法および研究所活動の社会性に関する研究