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本学学生が市立室蘭水族館と協力して制作した「室蘭AR魚図鑑」が完成しました

本学学生が手掛けた「室蘭AR魚図鑑」が完成しました

本学学生が、北海道最古の水族館「室蘭市立室蘭水族館」と協力して制作してきた「室蘭AR魚図鑑」が完成しました。

プロジェクト代表のメディアデザイン4年の弓野詩苑さんと、濵本真由さんは、プロジェクトのきっかけを作り、図鑑の制作に携わった本学メディアデザイン学科の藤井克仁客員教授と共に室蘭市を訪れ、完成報告を行いました。

学生たちは、まず室蘭水族館を訪れ完成した図鑑を水族館職員の高山さんに手渡ししました。

続いて室蘭市役所を訪れ、青山室蘭市長に図鑑を手渡し、完成を報告しました。

更に室蘭市内の道の駅や、鮮魚店、観光案内所、食堂、漁港、公共施設を直接訪れ、図鑑を手渡しました。

「室蘭AR魚図鑑」では、掲載された二次元コードを読み込むことで、Instagramを活用して3Dの魚がスマートフォン上に表示されます。
この図鑑は市立室蘭水族館で来館者に配付されるほか、室蘭近郊の魚を学べる教材としての活用も期待されています。

この様子は各種報道で紹介されました。

  • 2023年3月 8日(水)STVニュース
  • 2023年3月 9日(木)北海道新聞
  • 2023年3月 9日(木)室蘭日報
  • 2023年3月15日(水)NHK道内ニュース
  • 2023年3月15日(水)NHK列島ニュース(全国ネット)
  • 2023年4月26日(水)NHKほっとニュース道央いぶりDAYひだか(生放送)

制作経緯

2020年、室蘭市より本学に依頼があり、室蘭市の道の駅「みたら室蘭」、中島町の「お元気広場」で行われる冬のイルミネーション企画に、本学所有のアート作品「光のオブジェ」を貸与し、その後も交流を行ってきました。
(※「光のオブジェ」は、2017年より北海道科学大学で開催しているHUSキャンパスイルミネーションで展示)

道の駅みたら室蘭
中島町お元気広場

交流を続ける中で本学の藤井克仁客員教授が室蘭市には北海道最古の水族館があること、室蘭の海が北海道でも屈指の魚種を誇ることを知り、ちょうどその時学生たちから3DCG制作、ARなどの技術を何かに活かしてみたいという相談を受けていたことから、北海道最古の水族館に最新の技術を使った図鑑を制作してみようということになりました。

制作過程

2021年10月、本学学生10名と、協力学生(北海道大学学生1名、東海大学学生1名)が室蘭水族館を訪れ、水族館職員の方たちから魚や海獣の特徴をレクチャーしてもらいながら、制作で必要となる動きを動画で撮影したり、3DCGに張り付けるための写真を撮影しました。

その後、1年以上の期間をかけて、魚や海獣の3DCG化を進め、この作業には本学学生らに加え北海道芸術デザイン専門学校の学生が参加しました。

背景

制作しているさなか、室蘭市が今後長期的に厳しい財政状況が予想される中で、公共施設の適正化を進めるにあたり、老朽化による建て替えを控える施設で、今後のあり方を検討しなければならない施設8施設の一つに室蘭水族館を入れ、住民からの意見を募りました。他の施設が数十の意見が集まる中、室蘭水族館には298件ものメッセージが集まり、そのほとんどが存続を望む意見でした。

総務部行政マネジメント推進課行政マネジメント推進係

その結果、水族館は存続事業ということで今後もあり続けることが決定しました。

室蘭AR魚図鑑について

2023年3月、「室蘭AR魚図鑑」が完成しました。掲載は魚、海獣合わせて全50匹。見た目や動きも水族館で撮影してきたものを使っているのでリアルさにこだわりました。「室蘭AR魚図鑑」は「北海道最古の水族館に最新の技術を使った魚図鑑」であり、存続が決定した室蘭水族館の集客に少しでも貢献できることを制作した学生たち全員が願っています。

この図鑑はスマートフォンやタブレットなどでインスタグラムをインストールした状態で、図鑑の魚たちに付いているQRコードをカメラやQRコードリーダーで読み込むと、自分の目の前に魚が現れる。その魚を2本の指で拡大縮小したり、前後上下見る向きを変えたり、360度どの角度からも自由に観察することができます。
また、水族館職員の高山さんをモチーフにしたキャラクターを学生たちが制作、QRコードを読み込んで、出てきたキャラクターをクリックするとお話ししてくれる機能も設けました。

図鑑制作の様子はこちら