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過去のお知らせ

メディアデザイン学科の特別講演会を実施しました

平成30年6月14日(木)、北海道科学大学講義棟(E棟)において、メディアデザイン学科「ユニバーサルデザイン論」及び「アクセシブルデザイン」(担当教員:道尾淳子講師)の受講生を対象に、「高齢者疑似体験セットを使ったユーザー体験」と題した特別講演会を実施しました。

 

両授業は、デザインを学ぶ学生たちが、一人でも多くの方にとって使いやすいデザインとは何かを考え、実践することを目的としています。

講演会には、札幌市手稲区福祉協議会、札幌市社会福祉協議会 手稲事業所、手稲区介護予防センター中央・鉄北より特別講師5名をお招きしました。

 

初めに、札幌市社会副協議会 手稲事業所の宮坂友江氏より「高齢者とのコミュニケーションで大切なこと」の題目で講話をしていただきました。

高齢になった時、身体や心に起こりうることの傾向をお話しいただき、「話す」「見る」「聞く」を観点に、高齢者とどのように対峙するのが適切か、宮坂氏の実体験から様々な事例をお話しいただきました。

 

 

続いて、高齢者疑似体験セット「おいたろう」(備品協力:本学看護学科)を用いた実習をご指導いただきました。

学生たちは日常生活を想定した多様な体験メニュー(椅子から立ち上がる、椅子に座る、歩く、段差を超える、開き戸を出入りする、携帯電話を操作する、ペットボトルのフタを開けて飲む等)を通して、高齢の当事者・直接的な介助者・間接的に見守るものとして、三者三様の立場を体験しました。

 

 

 

 

 

最後に、受講生からは、『自分たちは数十分の体験でしたが、高齢者はこの様な状態がずっと続いているということに気付かされました。』『介助者としての接し方を指導いただく中で、人を気遣うことの大切さを感じると同時に、介助は疲労を伴うことだと思いました。』など感想の発表がありました。  

全体進行を行なっていただいた札幌市手稲区福祉協議会の小野寺氏からは、『高齢者は大変というマイナスイメージに終わるのではなく、大変な中でもこんな工夫があったらというプラス思考で、デザインを学ぶ自分たちには何ができるのかをぜひ考えて欲しい。』というメッセージが伝えられました。

本日の受講生の学びは、後日フィードバックレポート課題が提出される予定です。

興味を持ったら・・・
 メディアデザイン学科  道尾淳子先生  社会福祉法人札幌市社会福祉協議会HP  社会福祉法人札幌市手稲区社会福祉協議会HP