FACULTY
機械工学科
子どもの頃から、ものづくりをする職人や工場見学のテレビ番組を観るのが好きで、技術職に憧れを抱いていました。
高校では理系科目が得意だったため、工学系の大学進学を考えていました。北海道科学大学は実家から通えることに加え、機械工学科では旋盤や溶接などの実習が受けられることを知り、入学後はものづくりへの興味が高まると共にその講義をとても楽しみにしていたことを今でも覚えています。
3年生のゼミで金属材料の研究室に入り、学会参加や共同研究者との交流を通じて研究の楽しさを実感しました。その経験から、研究をさらに深めたいと感じ、大学院へ進学することを決意しました。
私が所属する機械部門では、「設計」「製作」「工事」「整備」の各部署が連携し、製鉄所構内の機械設備の設計から据付、メンテナンスまでを一貫して担当しています。
私は主に「製作」業務を担当しており、製鉄所や官庁、外部民間企業向けの工場製作品の製作管理を行っています。
具体的な業務内容としては、製作費の見積もり、製作工程の管理、完成品の品質検査、報告書の作成などがあります。加えて、簡単な図面作成や製品の運搬作業も担当することがあります。
また、業務に3DCADを活用しており、製作物のイメージを掴みやすくしたり、お客様や作業者さんへの説明、吊り位置の検討などに役立てています。
部活、吹奏楽、アルバイトと当時はどれも全力で取り組んでいました。
大学から少林寺拳法部に所属し、2年生に上がるときに先輩の卒業や経験者の退部で、私と同期の未経験者2人だけの状況になったことがありました。ほとんど何も分からないまま部長になり、部員を増やすことに必死だったことを覚えています。
その後、幸運にも経験者が入部し、講師の方が指導日を増やしてくださったおかげで、何とか部活動を継続できました。4年間で黒帯には一歩届きませんでしたが、同期や後輩たちと共に切磋琢磨し、最後の大会では部員全員が入賞し、皆でメダルをかけられたことがとても嬉しかったです。
また、吹奏楽は、幼少期から親が一般吹奏楽団に所属していた影響で、練習や本番を間近で見て育ちました。中学、高校では吹奏楽部に入り、大学では憧れだった両親の所属する楽団に入団しました。大学1年生の時に吹奏楽コンクール全国大会への出場を決め、両親と一緒に出場できたことが最大の思い出です。
製作を依頼された際、単に設計図を作業者さんに渡して作ってもらうわけではありません。
まずは、図面をもとに製作が可能か、工事での据え付けが問題なくできるか、運搬がスムーズに行えるかなどを確認します。
この確認作業では、設計担当者や工事担当者と綿密に打ち合わせを重ねます。
打ち合わせを通じて、異なる分野の視点を聞きながら議論し、内容を詰めていく過程は非常に面白く学びが多いです。私も自分のアイデアを積極的に提案するようにしており、そのアイデアが採用されたときは喜びとやりがいを感じます。
さらに、自分が携わった製作品が無事に据え付けられるのを見ると、達成感を感じますね!
昨年の夏、友人に誘われてサバゲ―を始めました。
自分の好きな銃を持ってフィールドで撃つのは爽快で楽しいですし、ストレス発散になります。
たまに自分の撃った玉が相手にヒットした時は、とても嬉しいです!
3DCADを活用した業務推進と職場への定着を目指しています。
製鉄所構内には複雑な形状の設備が多く、2D図面だけで製作を進めるのは難易度が高いと感じています。3Dモデルを使うことで、完成イメージや部材の位置関係を視覚的に理解しやすくなり、説明する側とされる側双方にとって非常に分かりやすくなります。また、一度作成した3Dモデルは、設備の修繕や更新時にも再活用できるため、効率的です。
さらに、3Dモデルを作成しながら図面の確認や部材の集計を並行することができるため、作業時間の短縮や部材の見落とし防止、図面ミスの発見を2D図面で行うよりも精度高く進めることができます。これにより手戻りを防ぐことができ、業務全体の効率向上に繋がっています。
今後は、さまざまな案件で3Dモデルを作成・活用し、その活用例を周囲に示すことで、3Dを活用した業務推進を職場に定着させていきたいと考えています。
また、製作管理業務には安全や品質だけでなく、技術的な知識も欠かせません。若いうちに業務に必要な資格を取得したり、さまざまな分野の方々と積極的にコミュニケーションを取ることで、知識を深め、業務の幅を広げていきたいと思っています。
自分のやりたいことが分からないという人は少なくないと思います。そんな時は、少しでも興味がある分野のキーワードに食いついて、オープンキャンパスやインターンシップに参加してみることをおすすめします。
実際にその環境で働いている人の話を聞いたり、その場の空気を感じたりすることが、自分のやりたいことを見つける第一歩になると思います。
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