FACULTY
機械工学科
小さな頃はトミカのミニカーを走らせて、遊園地に行ったら絶対にゴーカートに乗りたくて、昔からクルマが大好きでした。いつかは自動車関連の仕事に携わりたいと思い、進学したのが北科大の機械工学科です。学生時代はYOSAKOIソーラン部に所属し、楽しく充実した学生生活を過ごしていました。
機械工学科では、大学3年の夏休み前に所属ゼミを決めます。ゼミごとに特徴があり私は“就職に強い”と評判だった大竹秀雄先生のゼミを選択しました。大竹ゼミでは伝熱工学研究を行っており、地中熱を使って融雪するシステム開発などに取り組んでいました。ゼミに配属後は企業研究も始まり、先輩たちの多くが設備系の会社へ就職していました。大学3年の冬、周りの友人たちが次々とインターンシップに行く中、自分は行き先を決めかねていて焦りも感じていたんです。そんな時に就活の講義で「頭であれこれ考えるよりも、まずは飛び込んでみること。そこで気づきがあるかも知れない」と言われたことを思い出し、設備系の企業へのインターンシップを決めました。実際に体験してみると現場の楽しさを感じることができ、最終的に道内勤務ができる現在の会社に就職を決定。自動車の道を考えていた自分にとって、大学時代の就活そのものが新たな気づきになりました。
入社してから石狩の物流センター、平岸の複合商業施設、八雲の食肉処理・加工工場を経て、現在、倶知安町で病院の改修整備工事に携わっています。この現場は院内の業務を止めることなく完遂しなければなりません。改修した病棟に病院の機能を移し、移動後に建物を解体、その後新たな棟を建て駐車場を整備するという流れで、約4年半の工期を予定しています。私たちはその中でエアコンなどの空調と水まわりの衛生を担当します。入院している患者さんもいらっしゃいますし、院内には酸素や医療用ガスなど特別な設備もあり、まっさらな土地に建てる新築とは全く違った難しさがあります。今回は分離発注というシステムが採用されているため、工事に関わるさまざまな企業との直接的な調整もあり、初めてづくしの現場で毎日が必死(笑)!それでも建物が完成していく様子や、自分で書いた図面が実際に形になっているところを見ると達成感ややりがいを感じますし、頑張りがきちんと評価される会社の環境も居心地の良さにつながっています。
現場全体の管理を行う現場代理人になるには、1級管工事施工管理技士の資格が必要です。受験には実務経験が4年以上必要なのでまだ対象ではありませんが、スキルアップのためにも取得を目指したい資格のひとつ。設備の仕事は普段触れることが少ない分難しさを感じるかも知れませんが、入社後のスタートラインはみんな同じ。勉強してわからなければ現場で先輩に教えてもらって、職人さんにも話を聞いて。肩肘張らず素直に、自分のキャラクターも生かしながら、少しずつステップアップしていきたいと思っています。
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