FACULTY
機械工学科
物心がつく前から自動車が好きで、小学生の頃から見続けているのがF1のレース。ドライバーのテクニックやスピード感はもとよりF1を取り巻く人間関係や駆け引きも面白くて、今でもよく観戦しています。中学生の頃にはすでに車の開発に関わる仕事がしたいと考えていて、高校では工業系の学科に在籍していました。自分の夢を叶えるなら理系の大学で、かつ勉強を疎かにしたくなく実家から通える大学という選択肢の中から北科大へ進学しました。
大学3年生の始めには自主的に企業研究をスタートして、道内外問わず、気になる企業には積極的にコンタクトを取っていきました。そうして調べる中で出会ったのが、現在勤めているダイナックスです。ダイナックスは、オートマチック車のトランスミッションに使用されているクラッチディスクを主力製品としていて、現在の世界シェアは2位。コアなパーツということもあり私が就職活動をしている頃、日本の市場はほぼダイナックスの独壇場でした。企業から依頼されたパーツを自社で開発できること、さらに生産から販売まで一貫していることに大きな魅力を感じ入社を決めました。北科大の学生は推薦で就職を決めることが多いのですが、私は一般応募で企業を探しました。推薦・一般問わず就活のサポートは非常に手厚く、私の場合は面接練習や入社試験の予測などを実施していただきました。
入社後は希望通り開発部門に席を置き、試作品の性能評価に携わっていました。
開発部門への依頼には「5年後、完全EVの車を作りたいので、こういうパーツを作ってほしい」といった相談など“ミライのクルマ”を垣間見るような機会もありました。当時は完全EVなんて本当に売れるの…?と疑問に感じていましたが、今、電気自動車はその存在感をしっかり示しています。
開発の仕事には答えがないので、そこが難しくもあり、成長できる部分でもありました。入社4年目からは生産部門に異動し、現在は開発した製品を実際に生産するラインを担当しています。よく安全第一と言われますが、ダイナックスでは「安全は一番以前のゼロ番地」という考え方のもと、安全を全てにおいて優先しています。
開発部門が考え抜いたものを、安全に正確に生産する。開発と生産が切磋琢磨しあうことが顧客に良い製品を届けるために必要なことだと感じます。
学生時代に学んでおいた方がいいのは英語でしょうか。ダイナックスはアメリカやヨーロッパ、中国などに拠点があり外国のお客様を招くこともあります。通訳の方に同席いただきますが、自社製品などはやはり自分の言葉で説明したいという気持ちがあります。また、世界を自分の目で見てみたいという気持ちもあります。開発と生産、それぞれにやりがいがありました。海外にはどんなやりがいや刺激があるのか、チャンスがあれば是非挑戦してみたいと思っています。
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