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ひらめき☆ときめきサイエンス「作って鳴らすムックリ研究室!~アイヌ民族の伝統楽器ムックリを学ぶ~」を開催しました

2022年1月9日(日)、小学5、6年生を対象に、「ひらめき☆ときめきサイエンス」としてメディアデザイン学科の荏原小百合准教授による「作って鳴らすムックリ研究室!~アイヌ民族の伝統楽器ムックリを学ぶ~」を開催しました。

 

「ひらめき☆ときめきサイエンス」とは、日本学術振興会からの委託を受けて本学が主催し、現在活躍している研究者が大学等で最先端の研究成果を小・中学生や高校生に体験・実験・講演を通じて分かりやすく紹介し、見る・聞く・触れることで科学の興味深さや面白さを感じてもらうものです。

 

今回は新型コロナウイルス感染症の防止対策として都度の換気、手指消毒、マスク着用を徹底し開催いたしました。

 

 

ムックリとはアイヌ民族の竹製の口琴(こうきん)であり、弁に取り付けられた糸を手で引っ張り、その振動音を口の中に共鳴させることで、さまざまな音を出すことができます。

 

講座では、平刀や切り出し小刀で竹を削るところからムックリ製作を行い、演奏にもチャレンジしました。

慣れない道具に緊張した様子でしたが、アドバイスを受けながら慎重に作業を進めました。

 

 

 

 

製作後は、アイヌ文化継承者である郷右近富貴子さん、口琴の音響・音声学研究者である阿部和厚さん、荏原小百合准教授による講義で、ムックリの構造、音が鳴ることの科学的な仕組み、世界の口琴文化や、さまざまな素材の口琴が奏でる音色の違いなどについて、理解を深めました。

 

ムックリの製作・演奏を通じてアイヌの音楽文化に触れるだけでなく、自分の手で作った楽器が、自分の身体に共鳴して音が鳴る科学的な仕組みについても理解していただけたのではないでしょうか。

 

  

 

 

今年度のひらめき☆ときめきサイエンスは、全講座終了いたしました。

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

 

コロナウイルス感染症の今後の状況をふまえ、次年度も地域の皆様にお楽しみいただけるプログラムを実施予定です。

 

詳細は今後の発表をお待ちください。

興味を持ったら・・・
荏原小百合先生 メディアデザイン学科