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2019年11月26日

紀伊國屋書店札幌本店でまちかどキャンパス「『柳宗悦 民藝紀行』でたどる日本の手仕事」を開催しました

2019年11月24日(日)14時~15時30分、紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにおいて、未来デザイン学部人間社会学科の梶谷崇教授による、北海道科学大学まちかどキャンパス「『柳宗悦 民藝紀行』でたどる日本の手仕事」を開催し、約90名の来場者が訪れました。

 

 

 

まちかどキャンパスは「大学のまなびをまちかどで」をテーマに開催しています。今回は民藝運動の主導者柳宗悦が日本、韓国、台湾で見出した「その土地ならではの無銘の美」について、『柳宗悦民藝紀行』(水尾比呂志編、岩波文庫)を読み解きながら、人間社会学科の碇山恵子教授を聞き手にブックトーク形式で進行しました。

 

 

 

柳宗悦の提唱した民藝思想とは、美術館に置かれているガラス越しの芸術品や機械生産された消耗品にはない、各地方の伝統や文化から生まれた「手仕事」から作り出される日用品に「用の美」を見出す考え方です。

講座では民藝品に実際に触れたり、各地の焼物の里の風景動画紹介を交えながら『柳宗悦民藝紀行』で柳が述べている民藝品の魅力とは何かを解説しました。

また、1980年代のブランド志向から1990年代から始まった民藝的デザインへの回帰の流れにも民藝思想が影響を与えており、「これ“が”いい」から「これ“で”いい」という価値観への変遷に、受講者の皆さんは興味深く耳を傾けていました。

 

次回の「北海道科学大学まちかどキャンパス」は1月25日(土)に開催する予定です。 

興味を持ったら・・・
梶谷崇先生 人間社会学科