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仮囲いをアートに!手稲駅前キャンパス「アートウォールプロジェクト」開催しました

みんなで CAMPUS つくろう ~北海道科学大学 「手稲駅前キャンパス アートウォール地域共育プロジェクト~

長さ約170メートルの仮囲いを彩るアートウォールを3日間かけて制作

北海道科学大学「手稲駅前キャンパス アートウォール地域共育プロジェクト」が、2025年7月30日(水)、31日(木)、8月2日(土)の3日間にわたり「みんなでCAMPUSをつくろう」を開催しました。

本プロジェクトは、2027年4月に開設予定の手稲駅前キャンパスの建設現場を舞台に、仮囲いを活用した170メートルのアートウォールを制作する地域参加型アートイベントです。

アートでつながる地域と大学――手稲駅前に広がる“みんなのCAMPUS”

2027年4月に開設予定の「手稲駅前キャンパス」。その建設現場を活用し、一般公募より申し込みのあった子どもたちや保護者、地域住民、大学生が協働してアートを制作しました。テーマは「みんなでつくるCAMPUS」。「CAMPUS」とは「広々した場所」「ひらかれた平地」という意味です。大学が地域にひらかれた場所として育っていく未来を、アートを通して表現しました。

【DAY1】工事現場を見学!ミニワークで“CAMPUS”のアイデアを発想

7月30日(水)は、まずはプロジェクト概要の説明からスタート。

続いて、大成建設の協力のもと、安全を確保しながら、キャンパス工事現場の見学を実施しました。未来の学びの場となる手稲駅前キャンパスの“今”を体感しました。子どもたちからは「どうやって建物ができるの?」「キャンパスって何をする場所?」など、好奇心あふれる質問が次々と飛び出し、学びと発見に満ちた時間となりました。

その後は、仮囲いをキャンバスに見立てた「人文字デザイン」の構想と、ボンドと絵の具を使ったミニアート「ボンドシール」の制作。ボンドを使ったアートワークという、普段とは違う創作方法に、子どもたちは夢中で取り組んでいました。

【DAY2】いよいよ本番!仮囲いに直接ペイント

7月31日(木)は、いよいよアートウォール制作の本番。子どもたちはそれぞれのチームに分かれ、仮囲いに人文字を自由に描いていきました。

「“S”の形がうまくできない…」と試行錯誤する姿や、「この色とこの色の組み合わせにしよう!」と提案する姿がありました。絵の具とボンドを混ぜて使う特別な手法で、個性豊かな表現が次々と誕生。
子どもたちと学生が一緒に手を動かしながら、それぞれの色や形が少しずつつながっていく様子は、世代を超えて“協働することの楽しさ”を感じられる時間となりました。まさに「みんなでつくるCAMPUS」の形になっていく瞬間でした。

【DAY3】完成パーティで作品発表&鑑賞タイム

8月2日(土)は、完成したアートウォールをみんなで鑑賞する“完成パーティ”の日。たくさんの保護者の方々も見守る中、子どもたちは自分たちの作品について発表を行いました。

ボンドの厚みや色の重なりによって、浮かび上がるような文字を描いたチームもあれば、色使いや模様で元気いっぱいの雰囲気を演出したグループもありました。作品に込めた想いや完成までの過程を語る子どもたちの表情は、達成感と誇らしさに満ちていました。
地域と大学、そして子どもたちの笑顔がつながる温かなひとときとなりました。

当日は、手稲駅前キャンパスで「こんなことをしてみたい!」という声を集めるワークショップも実施しました。
子どもたちは、ワークシートに文字やイラストを書き込み、約2年後のキャンパスオープン時に今より2歳、年上になった自分を思い描きながら未来へのアイデアを書き出しました。

ワークショップの中では「大学生や大学で働く大人と何をしてみたい?」という問いかけもあり、子どもたちは少し先の未来をを想像しながら、のびのびと考えを巡らせていました。最後には、自分たちの未来のアイデアについて発表を行い、みんなで共有しました。

学生たちが力を発揮した3日間

今回のプロジェクトは、メディアデザイン学科・人間社会学科・情報工学科の学生たちが運営に参加し、準備段階から当日の誘導・サポートまでを担当。また、放送芸術部の学生たちが記録担当として、映像・写真撮影の両面からイベントを支えました。

気温30℃近い真夏の日差しのもと、参加者も学生も最後まで笑顔でやり遂げることができたのは、互いに声をかけ合い、助け合いながら活動したからこそ。地域と学生がともに汗をかきながら過ごした3日間は、多くの学びとつながりを生み出す、かけがえのない時間となりました。

準備中の様子
準備の様子
準備中の様子
準備の様子
絵具とボンドを調合
絵具とボンドを調合
通称「ボンドシールのもと」

地域とともに育つ、新しいキャンパスのカタチ

“CAMPUS”とは、もともとCAMP(キャンプ)の語源で「広場」や「ひらかれた土地」を意味する言葉。本プロジェクトは、大学という場が「地域にひらかれた共育の場」であることを可視化する取り組みとなりました。

今後も北海道科学大学では、学生と地域がともに学び合い、創造する機会を継続して提供していきます。

講師・運営サポート

  • 道尾 淳子 准教授(人間社会学科/芸術工学・地域デザイン)

  • 髙木 義隆 教授(メディアデザイン学科/美術・地域政策)

  • 本学学生(ゼミ生、放送芸術部ほか)

主催・協力

主催:北海道科学大学 アートウォール地域共育プロジェクト
協力:札幌市立手稲鉄北小学校、大成建設株式会社
後援:札幌市手稲区