2025年度 北海道科学大学 第1回薬剤師アップトゥデート講座を開催しました

2025年5月24日(土)、TKPガーデンシティ札幌駅前において、 第1回薬剤師アップトゥデート講座を開催しました。
「AIの進化が拓く医療DXの未来」をテーマに、受講生へ対面講座を行いました。

なお、本講座は2025年6月6日(金)から7月6日(日)までの期間、オンデマンド配信を行います。第2回以降のアップトゥデート講座の受講をご希望の方は、「HUS生涯学習システム」よりお申込みください。

講師として北海道科学大学　情報科学部　情報科学科　教授　和田直史先生をお招きし、薬剤師と地域薬局の役割についてご講演を頂きました。講演は、AIの急速な進化に伴う「なぜ今、DX/AIが必要なのか？」や「AIの進化と生成AIの衝撃」「医療/薬剤師業界における活用事例」「薬剤師の未来像-Discussion-」についての内容でした。

「なぜ今、DX/AIが必要なのか？」では、少子高齢化という日本の現状から労働力減少に対応するための生産性向上にはDXによる生産性向上・業務効率化が鍵となることについて触れられ、現在日本でDXが進まない理由や、デジタル人材育成の状況、医療DXのAI中心になりつつある現状につい詳しくご説明いただきました。また、生成AI未活用のかたでもわかりやすく、生成AIの特徴、進化、活用法、リスクについて示されました。

後半は、「医療/薬剤師業界における活用事例」では、創薬でのAIの利用、調剤業務支援、薬歴作成支援、服薬指導支援、受付業務支援、在庫管理支援等のAI活用例やデジタル治療等についてもご紹介いただきました。最後の「薬剤師の未来像」では、AIの進化は止められず、時代は後戻りできないことから、仕組みを理解し、自分の力に変える視点が重要であることが語られました。

DX/AIの話は「遠い未来のこと」「技術職だけの話」ではないことを実感するご講演でした。薬剤師の仕事は、日々多様化と進歩していること、そしてDX、生成AI活用という新しい波に乗ることで、さらに対人業務に重きをおいた薬剤師になる必要性があることをはじめ、将来目指すべき薬剤師・薬局の姿、薬剤師の役割を、事例を加えながら分かりやすくお話しいただき、とても有意義な90分となりました。

申込者数は39名でした。たくさんの申し込みありがとうございました。

第2回以降のアップトゥデート講座の受講をご希望の方は、本学薬剤師生涯学習センターのホームページよりお申込みください。

各回申込期限がございます。期限を過ぎますと申込ができなくなりますのでご注意ください。