北海道科学大学フェローの山本強氏による特別講演会「北海道ソサエティ5.0化作戦 -先端半導体・インターネット・AIで創る次世代の北海道-」を開講します

本学のフェローでもある山本強氏をお招きし、「北海道ソサエティ5.0化作戦 -先端半導体・インターネット・AIで創る次世代の北海道-」をテーマに特別講演会を開催します。

２１世紀社会は情報インフラが生活や産業を支えるソサエティ5.0と呼ばれる新しい社会構造となると言われている。それを根底から支えているのが半導体デバイスの技術です。半導体、特にLSIは1980年代から産業のコメと例えられるくらいその重要性は認識されており、1990年ころまでは日本の半導体産業が世界をリードしていました。しかし、それ以降日本は半導体分野でのシェアを低下させており、現在では先端半導体分野での国別シェアで台湾・韓国の後塵を拝しています。
この状況を脱するために半導体産業強化の国策投資が活発化しており、その一環としてラピダス社がプロセスノード 2nmの最先端半導体製造渠底の千歳立地を決定し、その支援額は北海道開発予算を上回る規模になっています。北海道が半導体製造拠点化することに対する期待感がある一方、ラピダス社が北海道にどのような効果をもたらすかは今一つ見えていません。
半導体技術をそれだけで考えるのではなく、北海道が積極的に取り組む重要産業であるIT産業やデータセンター、さらには再生可能エネルギー資源や一次産業との関連から、北海道の新しい産業ビジョンを考えましょう。