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薬学科の教員が日本薬剤師会からの要請に基づき能登半島地震の被災地へ派遣されました

2024年11()に発生した能登半島地震の被災地で薬学科の山下 美妃 教授が日本薬剤師会からの要請に基づき医療活動を行いました。

 

写真中央が本学薬学科 山下 美紀 教授

山下教授は、23日(土)〜6日(火)までの4日間、石川県輪島市門前町にて薬剤師として、主に以下の3つの活動を行いました。

1. 医療チームと避難所の巡回および医療支援

2. 避難所における市販薬の管理状況の確認

3. 避難所の衛生管理状況の確認とアドバイス 

 

JMAT(日本医師会災害医療チーム)などの医療チームとともに避難所を巡回し、体調が悪く処方薬が必要な避難者がいた場合、医師が診察をした後、被災地で限られた在庫の中から処方が可能な医薬品について薬剤師が情報提供し、その情報に基づいて医師が処方をするというように、医療職がチームで連携をして、医療活動を行いました。

この医療チームが作成する災害処方箋に基づき、薬剤師がモバイルファーマシー(災害時対応医薬品供給車両)で調剤し、避難所の患者さんに届け、薬の説明や普段飲んでいる薬との飲み合わせの確認などを行いました。

また、避難所には常時、医療従事者がいるわけではないので、体調不良で薬が必要となった避難者が使用できるよう市販薬が常備されており、その市販薬の保管、使用状況をチェックし、適切に使用されているかどうかの確認を行いました。

さらに、薬に関することだけでなく、トイレや水回りの衛生状態の確認や、避難所内の二酸化炭素濃度の測定を行うことで換気の状態を確認し、必要に応じて避難所の管理者へアドバイスなどを行いました。

JMAT本部での活動準備の様子
モバイルファーマシー(災害時対応医薬品供給車両)

これらの活動は、災害時以外でも薬剤師が日常的に行っている業務であり、薬剤師は被災された方たちに対して様々な支援ができるということを今回の派遣を通じて実感しました。

なお、薬学科からはこのあとも、武田 香陽子 先生、大滝 康一 先生、藤本 哲也 先生の3名の教員が輪島市に派遣される予定です。

被災地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。