建築学科の学生による2025年度幕別町空き施設再生プロジェクトがスタートしました
幕別町で実施する空き施設再生プロジェクト~第2弾~
北海道科学大学「ここからプロジェクト まくべつリビング」の一環として実施
幕別町では、少子高齢化に伴い増加する空き家や空き店舗の利活用を目指し、大学と行政が連携する再生プロジェクトが進行中です。この取り組みは、北海道科学大学 建築学科の谷口尚弘教授による卒業研究「ここからプロジェクト まくべつリビング」の一環として実施しているものです。
このプロジェクトは、空き家の再生だけではなく、まちの活性化を視野に入れた提案を行うことを目指しています。
昨年度の取り組み~緑を軸にしたまちづくりと空き家再生~
2024年度には、幕別町本町地区にて「緑の連鎖」による地域の再構築をテーマとしたマスタープランが策定されました。また、築50年以上の空き家をカフェとして再生する提案もまとめられ、2025年度には幕別町内の2社の協力を得て施工が始まり、同年度内の完成が予定されています。
2025年度の取り組み~石造り倉庫の可能性~
2025年度のプロジェクトは、建築学科4年生の片川 俊亮さんによる卒業研究として展開されます。対象は、幕別町駅前にある歴史ある石造り倉庫。現在は物置場所として使われているこの建物を、新たな地域の資源として再生させるために新たな活用案を検討していきます。
2025年4月17日(木)に、幕別町地域おこし協力隊の谷保明洋さんとオンラインで初回打合せを実施しました。幕別町本町エリアの現在の状況、今年度の調査計画やスケジュールなどについて意見を交わしました。
今後は、建物の実測・測量による現状把握、地域住民へのヒアリング、幕別町との打ち合わせを重ねて提案内容を具体化していきます。
幕別町本町エリアに広がる新たな動き
幕別町本町エリアでは、少しずつまちの賑わいが戻りつつあります。
老舗の杉野菓子店が事業承継により再開や移住者による飲食店のオープンが予定され、地域の活性化につながっています。
こうした流れの中で、今回の石造りの倉庫の再生が果たす役割は大きく、幕別町地域おこし子協力隊の谷保さんは「この石造り倉庫の改修によって、さらに町の活性化を加速させたいと考えています」とお話されました。
今後も、本プロジェクトの進捗をレポートしていきます。今後の取り組みにぜひご期待ください。

1.連携している地元産業界
幕別町
2.当該授業を実施する学部・学科
工学部 建築学科
3.当該授業等を開講する目的
これまでに学んできた建築学の知識と技術をもとに、
4.当該授業等の具体的な内容
学生各自は教員の指導のもと、卒業論文か卒業設計を選択する。
5.「まくべつリビング」の目的
本学と地域連携協定を締結している幕別町からの要望を受け、
6. 当該連携事業における地域の課題、その課題解決に向けて設定した目標
幕別町では、幕別市街地における過疎化や高齢化が課題となっている。その課題解決に向けて、空き家の利活用及び改修計画を提案し、市街地活性化に寄与することを目的とする。
7.「まくべつリビング」の具体的な内容(課題の解決に向けて実施する取組の内容)
幕別町から提示された物件(幕別町本町地区 幕別駅前の石造り倉庫)に対し、具体的な改装プラン(図面)を2025年3月までに提示する。
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