新ひだか町で「スポーツ少年団トレーニング講習会」を開催しました
2026年3月14日(土)、新ひだか町において、理学療法学科の井野拓実先生と夢プロジェクト団体「プロジェクトF」、および株式会社ベストパフォーマンスの平間康允先生による「スポーツ少年団トレーニング講習会」を開催しました。本学と新ひだか町の連携事業として4年目となるこの講習会には、新ひだか町スポーツ少年団指導者、団員及び団員の保護者が多数参加してくださいました。

午前の部:専門家によるコンディショニング・メンタル講習
午前の部は、パフォーマンスを最大限に引き出すための知識を学ぶ二部構成の講義を行いました。
【第一部】コンディショニング編


午前の部前半では、本学理学療法学科の井野拓実先生が「スポーツコンディショニング」をテーマに講演を行いました。最高のパフォーマンスを発揮するためには、練習のみならず、食事や睡眠、環境などあらゆる要因を整えることが不可欠です。講義では、試合の3時間前までに食事を終えることや、水分補給で体重減少を2%以内に抑えるといった具体的な指針が解説されました。また、人生を豊かにする「生涯スポーツ」としての視点も提示され、参加者は日々の習慣作りの大切さを改めて学びました。
【第二部】メンタル強化編


後半の講習では、株式会社ベストパフォーマンスの平間康允先生が「メンタル強化」をテーマに講演を行いました。精神力を12の尺度で可視化することで、自身の強みや課題を客観的に把握する手法が紹介されました。また、緊張を「上がり」と「下がり」のタイプに分類し、それぞれの状態に応じた深呼吸や運動などの具体的な対処法も伝授されました。さらに、脳の特性を活かした肯定的な言葉選びが、本番でのパフォーマンスを最大限に引き出すための鍵となることが詳しく解説されました。
午後の部:プロジェクトFによる実践トレーニング
午後の部は、プロジェクトFの学生が主体となり、コーディネーションや体幹トレーニングなど、5つのブースで実践的な指導を行いました。
「プロジェクトF」とは、実践・地域貢献をテーマに授業では経験のできない実学をメンバーで学び、子供たちの健康促進、ケガ予防や本学の部活動へのサポートなどを通し北海道科学大学をより広く知ってもらう活動をおこなう学生団体です。
コーディネーション I(バランス・変換能力)
バランス能力や状況の変化に対応する力を養うブースです。クロススカントリースキーの動きや片脚でのマーチャータッチなど、習熟度に合わせた3段階のレベルに挑戦しました。特別な道具を使わずに自分の体を思い通りに動かす基礎を学び、対決形式のメニューも取り入れることで、楽しみながら体の軸を意識しました。
コーディネーション II(反応・識別・リズム能力)
合図に対して素早く反応し、体をスムーズに動かす能力を鍛えました。ペアでのテニスボールキャッチや、飛んでくるボールを避けるトレーニングを通じて、動体視力や識別能力を磨きました。複数のボールを使い、予測できない動きに対応する練習も行い、競技で重要となる咄嗟の判断力やリズム感を養いました。
コーディネーション III(遊び要素を取り入れたトレーニング)
体の軸を安定させるためのトレーニングを、レベル別に3段階で実施しました。腹筋や背筋などの基礎から、寝返り運動や高負荷なエクササイズまで、正しい姿勢を維持するコツを学びました。怪我をしない体作りには欠かせないメニューであり、学生スタッフが一人ひとりに正しいフォームを丁寧に指導しました。
体幹トレーニング(コアコンディショニング)
練習前や試合前に、フィールドでそのまま実践できる動的・静的ストレッチを指導しました。股関節や背筋など全身を効果的に動かすプログラムのほか、二人一組で行うペアストレッチも取り入れました。自分の体の硬い部分を知るセルフチェックの大切さを伝え、柔軟性を高めることで怪我の予防に繋げる意識を高めました。
ストレッチング(フィールドでのアップ)
遊びの要素を取り入れ、仲間と協力しながら能力を高めるブースです。全員で手をつなぎ同時に立ち上がるワークや、瞬時の判断が必要な鬼ごっこ、リレー形式の3目並べなどを行いました。夢中になって体を動かす中で、状況把握能力や仲間との連携を自然に学び、会場は子どもたちの笑顔と大きな歓声に包まれました。












専門知の実践と社会貢献
運営に携わった学生たちは、今回の活動を通じて指導の難しさと喜びを同時に学びました。現場では、子どもたちの年齢や理解度に合わせて言葉を選ぶ難しさに直面しましたが、大学で学んだ専門知識を活かし、試行錯誤しながらコミュニケーションを重ねました。子どもたちからの「できた!」という歓声や「まだやりたい!」という言葉は、学生にとって大きな自信となり、自身の学びが社会に役立つ手応えを感じる機会となりました。この経験は、将来理学療法士として地域に貢献したいという意欲をより確かなものにしており、専門家を目指す上での大きな成長のステップとなりました。

北海道科学大学は、今後もこのような地域活動を通じて、学生の「人間力」を育むとともに、地域のスポーツ振興に貢献してまいります。
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