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「恵庭市長寿大学」にてピクトグラムをテーマに本学教員が講演しました

「生活に密着したピクトグラムの由来と変遷」と題し、道尾 淳子准教授が講演を行いました

恵庭市では、生涯学習社会・長寿社会にふさわしい学習機会の提供として、学部4年制・大学院2年制の「恵庭市長寿大学」を開設しています。

2023年2月15日(水)は、2022年度最終講座として、メディアデザイン学科 道尾淳子准教授が『生活に密着したピクトグラムの由来と変遷』と題した講演を行いました。また、当講座は恵庭市の市民オープンカレッジとしても公開されました。

90分講座の前半は、「ピクトグラム」とは何かという導入から、ルーツとして知られている1920年代開発の「アイソタイプ(ISOTYPE=図説言語表記教育の国際的システム)」や、1964年東京オリンピックで開発されたピクトグラムなどグラフィックデザインの功績が紹介されました。また、2020東京オリンピック・パラリンピックを機にISO(国際標準化機構)が発行するピクトグラムとの比較や新規追加が話題となったJIS(日本産業規格)「案内用図記号」についても話題が挙がりました。

後半は、ピクトグラムに類似する絵文字、家紋、道路標識などグラフィカルな表現に着目するとともに、動くピクトグラムや、防災や人の多様性といった現代社会にまつわるピクトグラムの現在について講話がありました。

聴講された方からは、「私たちの身の回りにあるピクトグラムがどういった必要性で掲出されているのかよく理解できた。」「発行済のピクトグラムが再検証された状況を聞いて、さまざまな観点で意見交換して物事を作り上げるイメージが膨らんだ。」などの声が寄せられました。

「ピクトグラム(pictogram/ pictograph)」とは、非文字による情報伝達手段のことで、視覚的な図や絵により、情報を受け取る人が、事前学習を必要とせず、即時的、直感的、国際的に理解できるように、国際言語への問いかけのもとに開発されたシステムです。

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