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お知らせ

HUSオープニングフェスにて「100周年記念会館HUS+H」の幕開けを祝うワークショッププログラムを開催しました

2023年4月8日(土)に開催された「HUSオープニングフェス」

高校・大学と連携して、さまざまなプログラムを実施し、地域にお住まいの子どもたちをはじめ多数のご来場を賜りました。

メディアデザイン学科の有志学生8名と道尾淳子准教授が企画運営したサイエンスワークショップ「幕開けを祝うしおりづくり」をレポート

このプログラムの想いは、ワークショップで作ったしおりを持参して「100周年記念会館HUS+H(ハッシュ)」にぜひ再訪してください、本に親しんでください、というものです。

しおりタイプは3種企画しました。どのしおりも、参加者にとって世界に一つだけのオリジナルデザインになるよう、デジタル操作とアナログなものづくりの体験を掛け合わせた内容で考案しました。


企画1.「あいうえお作文しおり」

幕開けの言葉(例えば「ようこそ」「おめでとう」など)をお題に、自分自身の作文を書き入れてみようという内容です。

参加してくれた男の子の一人は、今日この場に来られなかったお兄ちゃんにプレゼントしたいという気持ちを伝えてくれました。じっくり言葉を考える姿から、素敵な兄弟関係が伝わってきました。


企画2.「デコレーションしおり」

「台紙」を色とりどりのマスキングテープで装飾してもらうという内容です。

しおりデザイン自体は、学生や教員デザインのタイポグラフィ(文字パーツを主体としたデザイン)を使用してもらいます。マスキングテープは和紙テープとも呼ばれ、装飾性だけでなく、できあがるしおりの強度にも貢献します。

カッティングマシーンに通す分、平滑に貼り合わせるという注意点がありつつも、小さなお子さまから大人まで、熱中して取り組んでいただけました。原稿に沿って切り出して現れる、テープの色や模様の偶然性を楽しんでいただけました。

タイポグラフィの一つ『言葉の宇宙へようこそ』をデザインしたメディアデザイン学科2年・齊藤小桃さんは、文字パーツの全てが重なり合っていないと、一つのしおりとして実用性が得られないという課題に向き合い、フレーズが持つ世界観と文字パーツのレイアウトを試行錯誤して作品化しました。

また、メディアデザイン学科3年・蔵前萌那さんとデメンテワ・カリナさんは、参加者一人ひとりの一点ものの台紙を慎重に受け取り、カッティングマシーンの成形と、しおり紐をつけ包装するという重要なプロセスを担当しました。

当日まで幾日も設定シミュレーションを繰り返してきたので、受け取った参加者の喜ぶ姿を見て安堵の表情を浮かべていました。


企画3.「文字パーツしおり」

最も難易度の高いしおりづくりとして準備しました。

普段デジタルでタイポグラフィを作り出すことの多い学生たちと、PC環境や操作ということではなく、手作業の楽しさの中で「タイポグラフィを体験」してもらうにはどうすれば良いか、全員で企画を練り上げ、準備してきました。

「幕開けの言葉パーツ」というセット一式を手にする「言葉との出会い」から、パーツを独自に重ね合わせて作品制作するという、しおりづくりのきっかけの設定。手で作った原型が画像撮影され、しおりデータに変換され、マシーンによって成形され、手元に来るという流れです。

当日の運営が成功し、メディアデザイン学科4年・船水遼くん・平吹鷹也くん・武山将太くんも達成感を得たようです。


ご参加いただきました来場者の皆様、ぜひオリジナルしおりを持って、HUS+Hにまたいらしてくださいね。

ありがとうございました!