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お知らせ

メディアデザイン学科の授業「アクセシブルデザイン」で特別講演会を開催しました

2022年6月9日(木)、メディアデザイン学科1年開講科目「アクセシブルデザイン」の第9回授業において「ユーザー理解のために:色覚特性とカラーユニバーサルデザイン」をテーマにした特別講演会をオンライン開催しました。

講師は、NPO法人北海道カラーユニバーサルデザイン機構所属の実務家で、理事長の倉内雅弘氏(合同会社スリー・メッド代表、株式会社ノースコード代表取締役​​)と理事の北名由美子氏(有限会社キュープランニング代表)です。当日は​​デザイナー・クリエイターを目指す受講生約120名が聴講しました。

広告デザイナーの北名氏によると、色覚は、血液型と同様に各人が持つ遺伝子によってタイプが決まります。

カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは一般色覚者(C型)と色弱者(P/D/T/A型)の呼称を前提に、社会のなかで不特定多数に公に示される情報ができるだけ多くの人にとって見分けやすい配色で表現されること、また色を見分けにくい人がいることを理解して、色で判別する以外のコミュニケーション手段、例えば文字やパターンを付加するなどの工夫を行うものです。

同機構では、札幌市発行『心のバリアフリーガイド』や民間企業のパンフレット、バスの路線図、博物館のサイン計画などのCUD認証を行っています。

今年(2022年4月)改訂版が発行された『札幌市の広報に関する色のガイドライン改訂版』の存在など、学生たちはゲスト講師の講演を通じて、本学拠点の札幌市がこうしたCUDに対して先駆的に取り組む街であることを知り、日頃何気なく過ごしている生活環境が課題解決されアップデートされて今日に至ることに気づきを得ました。