電気電子工学科 村口准教授が「半導体」についてSTVどさんこワイド179の取材を受けた様子が放送されました!
北海道千歳市に世界最先端・最高水準の半導体製造拠点の立地が表明され、半導体が注目を集めています。
令和5年2月28日、Rapidus社が、北海道千歳市に世界最先端・最高水準の半導体製造拠点の立地を表明 - 経済部産業振興局産業振興課
そこでSTVどさんこワイド179の「半導体」のナゾに迫るニュースで、電気電子工学科 村口 正和 准教授が取材を受けました。
*村口先生の出演は2:31からと、8:28から!(2023年4月4日放送)
Q:半導体とはなに?
半導体は「電気を通す素材」と「電気を通さない素材」の中間の性質を持った材料です。代表的なものに『シリコン』があります。
この『シリコン』を微細加工することで、半導体素子というものを作ることができます。
この半導体素子を何十億個も組み合わせて配線したものが半導体集積回路(IC)です。
「ICカード」といった名称にも使われている通り、ICは皆さんも聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
こちらのIC、現代ではパソコンやスマートフォン等のあらゆる電子機器を動かすのに必要不可欠となっています。
例えば3cm✕3cmのICの中に、半導体素子が何十億個も入っていて様々な電子機器を制御しています。
Q:半導体素子はナノサイズ!ナノはどのくらいの大きさ?
現在、半導体素子はナノサイズまで微細化されています。
1ナノメートルは「1メートルの10億分の1という長さ」を示す単位のため、目では見ることができない世界ということがよく分かります。
Q:なぜ半導体製造拠点の立地が注目されるの?
半導体素子は現在ナノサイズと余りにも小さくなっているため、半導体素子の集積度を上げつつ、高性能化を実現することがハイレベルな課題となっています。
*集積度:更に多くの半導体素子を集めること。
集積度を上げるためには半導体素子を現在よりも小さくして、例えば何百億個といった半導体素子をICに集める必要があります。
ですが半導体素子を小さくすると電流の漏れやバラツキが大きくなるという課題があり、この課題を解決しながら半導体素子を小さくすることが求められています。
このハイレベルな課題は世界中における課題であり、高性能な半導体を実現した上で量産化を目標とする工場が北海道千歳市に出来るということで国内外からの注目を集めています。
もっと詳しく半導体について知りたい人は村口先生まで!
半導体は目に見えないサイズのためなかなか伝わりにくいのですが、身の回りの家電、スマートフォン、おもちゃ、ゲーム機など現在生活には欠かせないものとなり、私たちの生活を大きく支えてくれています。
本学の電気電子工学科の学生も半導体について学んでいます。
半導体が注目されることで、より多くの学生が半導体業界で切磋琢磨してくれることを期待しています。
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