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『わがまちトークinていね』vol.3を開催しました

【開催レポート】わがまちトーク in ていね vol.3

~北海道科学大学「ここから」プロジェクト~

― 手稲から生まれるつながりと、地域とともに歩む学び ―

「わがまちトーク」は、北海道科学大学が地域とのつながりを大切にしながら、学生・教職員・地域の皆さんが同じ目線で語り合うことを目的とした交流イベントです。大学からの一方向的な発信ではなく、双方向の対話を通じて地域とともに考え、つながる場を目指しています。

2024年4月に新たに発足した「地域共育センター」が主催する本イベント。
2025年10月4日(日)に開催された第3回では、イオン札幌手稲駅前ショッピングセンター屋内ひろばを会場に、手稲を舞台にしたリアルなストーリーを共有しました。

■CATHOP(キャットホップ)のお二人が語る「手稲での挑戦」

1組目のクロストークゲストには、手稲でクラフトビール醸造所「CATHOP」を立ち上げた東さんと吉成さんを迎えました。
お二人は帯広畜産大学の先輩・後輩の関係で、学生時代は農家や居酒屋でのアルバイトを経験。
卒業後は、東さんがアイリッシュパブ勤務を経て警察官に、吉成さんは牛の獣医師として勤務するなど、異色の経歴を歩んできました。
10年ほどそれぞれの道を歩んだ後、「地域で何かやりたい」という思いから再びタッグを組み、手稲でクラフトビール事業をスタート。

「自然が多く、子育てにも商売にもバランスが取れたまち」「手稲の人はあたたかく、外から来た私たちを受け入れてくれた」と話す二人。
8月から稼働している醸造所では、現在「テイネエール」など3種のクラフトビールを製造しています。
地域イベントへの出店などを通じて、手稲発のクラフトビールブランドとして多くのファンを集めています。

今後は本学との連携にも意欲的で、「薬草園のホップを使ったビールづくりや大学との連携にも挑戦してみたい」と想いが語られました。
手稲で生まれた新たなつながりが、これからの地域と大学の”共育の輪”をさらに広げていきます。

■ 情報科学科の荒澤孔明先生と大学院生 谷村謙拓さんのトーク

― 手稲で学び、地域とともに育つ ―

続いてクロストーク2組目は、情報科学科の荒澤孔明先生と、情報工学専攻修士1年の谷村謙拓さんが登壇しました。

荒澤先生は秋田県出身。高校までを秋田、大学・大学院を室蘭で過ごし、北海道科学大学着任から今年で5年目を迎えます。
「3〜4回引っ越しましたが、すべて手稲区。大学があるこのまちに住みたいと思いました。休日も地域イベントに参加できるのが魅力です。」と、大学と地域の距離の近さ、そして手稲の温かさを語りました。

谷村さんは2020年、コロナ禍の入学世代。
「卒業式も入学式なく、授業もオンライン。“つながり”の大切さを実感しました」と当時を振り返ります。
現在は高校との高大連携団体「みらいリンク」を立ち上げ、情報技術を生かしたサイネージ開発など、自身の研究の他にも活動を広げています。

荒澤先生は、高校生や子ども向けのプログラミング教室を実施するほか、企業と連携し、食品の製造・輸送過程におけるCO₂排出量を“見える化”する研究に取り組んでいます。「研究を通じて環境課題を身近に考えるきっかけをつくりたい」と話しました。

最後に、荒澤先生は「大学も手稲も楽しい場所。地域とともに盛り上げていきたい」、谷村さんは「人とのつながりを大切に、地域・大学・高校をつなぐ活動を続けたい」とそれぞれの想いを語り、終始和やかな雰囲気の中で、地域と大学のつながりを感じられる時間となりました。

■ “わがまちトーク”がつなぐ地域と大学

「わがまちトーク in ていね」は、手稲を拠点に活躍する方々をゲストに迎え、地域への想いやストーリーを共有するトークイベントシリーズです。
北海道科学大学では、今後も地域とともに歩みながら、手稲から新たな“つながり”と“学び”を発信していきます。