「節薬バッグから医薬連携」薬事日報に北海道科学大学と北海道薬剤師会の共同研究についての記事が掲載されました。
2023年7月12日(水)に発刊された薬事日報に、薬学部薬学科の水谷 怜子 講師、光岡 俊成 教授と北海道薬剤師会との共同研究について記事が掲載されました。
「節薬バッグ運動」は、自宅にある余ったお薬(残薬)を専用のバッグに入れて薬局に持ち込み、薬剤師が適切に使われるようサポートする活動です。
これまでの研究では、この運動が医療費削減や患者の服薬アドヒアランス向上に寄与していることが分かっています。しかし、さらなる効果を上げるには医療機関と薬局の連携が重要であり、地域包括ケアシステムの構築においても地域医療の連携が求められています。
北海道薬剤師会が実施している節薬バッグ運動により提供されたデータを、医療機関への情報提供に着目して分析しました。その結果、薬の重複投薬や相互作用を防ぐための措置を行う際に、医療機関へ薬剤師が連絡・確認を行っている割合が相対的に高いことがわかりました。これは服薬の重要なポイントである薬の飲み合わせや副作用を避けるために、薬剤師と医療機関が連携して処方を見直していることのエビデンスと考えられます。
これらのデータにより、節薬バッグ運動により薬剤師が患者や処方医等とのコミュニケーションを重視した業務を行い、患者のためにより良い薬物療法が実現されていることが示されました。
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