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お知らせ

2022年10月18日

教員の研究が外部助成に採択されました

教員の研究が外部助成に採択されました。詳細は以下の通りです。

外部助成採択報告(2022年10月)

令和4年度国家課題対応型研究開発推進事業 -原子力システム研究開発事業-

機械工学科 堀内 寿晃教授
  • 学科 機械工学科
  • 研究担当者 堀内 寿晃
  • 研究題目 経年劣化耐性に優れた次世代ステンレス鋼溶接金属の設計指針提案
  • 配分機関 文部科学省
  • 研究期間 2022/10/1~2025/3/31
  • 採択日 2022/8/9
  • 研究の概要
    東日本大震災により原子炉が津波被害を受けてから、未経験の経年劣化事象に対しても、それらが顕在化する前に科学的根拠に基づいて備えることの重要性が再認識されました。潜在的劣化事象には2相ステンレス鋼の熱時効脆化や応力腐食割れが挙げられています。現在はより安全で耐久性の高い次世代炉・新型炉の研究開発が国内外で進められておりますが、軽水炉で多くの実績があるステンレス鋼はそのような次世代炉・新型炉の主たる構造材料として使用される可能性が極めて高く、今後も広範な環境条件に曝されることが予想されます。しかしながら、広範な環境条件に対する経年劣化事象を実験的に解明するには莫大な時間とコストが必要です。
    本研究では、将来顕在化する可能性が高い劣化モード(熱時効脆化ならびに応力腐食割れ)への耐性を有する次世代ステンレス鋼の設計指針を提案します。本学、堀内教授は「データサイエンスを駆使した汎化性能の高いミクロ組織変化予測モデル構築」を担当し、データサイエンスとマテリアルズ・インフォマティクスの活用により、時間とコストを大幅に短縮可能な革新的な計算材料科学に取り組みます。