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過去のお知らせ

メディアデザイン学科の学生が新米餅つき大会の企画に協力しています

メディアデザイン学科の道尾淳子ゼミ(地域デザイン研究室)では、夏季休業中から2019年度後期のゼミ活動を行っています。課題内容は、10月13日(日)開催予定の街づくりイベント「新通市場で秋の収穫祭!」の会場において振舞われる餅の原料<江別の米>にまつわるストーリーを、実際の農地や関連イベントへの取材活動を通じて、ビジュアライズするというものです。

 

8月7日(水)は、篠津中央土地改良区において、協力農家の西脇雅彦さんと顔合わせを行いました。はじめに当別市にある「篠津泥炭地資料館」を、「水土里(みどり)ネットしのつ中央」の職員の方の解説のもと見学しました。江別市を含む石狩川下流域に広がる篠津地域の農地は、開拓当初から豊かな土壌だったわけではなく、むしろ泥炭地改良という、農業にとって厄介な土質との長きに渡る戦いであることを数々の展示物を通して学びました。また、現在の泥炭地の内水排除と用水路機能は、石狩川にかかる「石狩川頭首工」という巨大土木施設と、篠津地域を通る長さ23.4キロもの「篠津運河」、そして、農業用水を安定して各農地へ供給するための「揚水機場」との連携によることを、各施設にてさらに解説を受け知ることができました。

 

 

 

 

 

<地域の農家さん→八百屋さん→私たち消費者>という地産地消の農産物のサイクルは、何によって持続的に支えられ、例えば、北海道米ブランドや、餅つきのような地域の身近な文化に繋がるのか。このようなことを俯瞰して捉え、加えて、それぞれの段階で起こっている人々の営みを目に見えるかたちで伝えるということを学びます。

 

今後は、9月下旬から始まる協力農家さんの稲刈りや、10月5日(土)に開催される「第20回篠津地域農業体験学習(秋ver)」に参加する予定ですが、このテーマをベースにしたゼミ活動は、来年の田植えと、来年の「秋の収穫祭」まで続きます。

この期間を通じて、メディアデザインを学ぶ学生たちだからこそ表現できる「地域の食と文化」とは何か、考えていきます。

 

【新通市場の街づくりイベントとは】

2019年10月13日(日)、札幌で2番目に古い商店街「旧新通市場」(札幌市中央区南10条西7丁目)において「新通市場で秋の収穫祭!」が開催されます。

過去3年は、北海道科学大学有志も協力して、北海道の七夕の頃に「新通市場で乾杯!大人の七夕まつり」と題し、地元の酒屋さん「桜本商店」とゆかりのある九州・離島の焼酎蔵元さんをお招きし、歩行者天国化した街路で焼酎の大試飲会を開催し好評を得ました。今年はもっと地域に密着したイベントを目指し、「秋の収穫祭」として、地元の八百屋さん「佐藤商店」とゆかりのある江別の米農家さんをお招きし、地域住民の皆さんと「新米餅つき大会」ほか、秋野菜を堪能するイベントを実施します。

興味を持ったら・・・
道尾淳子先生 メディアデザイン学科