FACULTY
経営工学科(2003年度まで)
高校時代は医療系か教育系大学への進学を考えていましたが、系列校の北海道工業大学進学コースに在籍していたということもあり、進学を決めました。ですが、「これがやりたい!」という強い気持ちは無かったので、今思えばもっと自分自身と向き合えば良かったなと反省しています。
日本最北端の私立高等学校である稚内大谷高等学校に、数学・工業科の教員として勤務し16年、3年前に教頭に就任しました。学校運営の要としての任は重責が大きく、日々葛藤していますが、生徒・保護者・先生方・地域の方々に支えられながら業務を遂行しています。
在学中は教職課程で高等学校工業の教員免許を取得し、母校で情報・工業科の非常勤教員として教壇に立っていました。その際、当時教頭の髙嶋賢司先生に「今後も教員を続けたいのなら普通教科の教員免許(高等学校数学)を取得しなさい」とアドバイスをいただき、非常勤教員の傍ら1年間科目等履修生として北海学園大学工学部へ通い、免許取得に至りました。その後、ご縁があり現任校に赴任しましたが、第二種電気工事士や2級土木施工管理技士補の資格取得を目指す工業系科目を設置することになり、結果的に普通科でありながら高等学校工業の教員免許が活かされています。
在学中より、高等学校教員として活躍したいと思っていましたが、卒業時は高等学校工業の教員免許のみの所持であり、幅の狭い中からのスタートでした。しかしながら高等学校数学の教員免許を取得し、現任校で高等学校工業の教員免許を活かすことができるなど、非常に恵まれているなと思います。また、工業系科目に携わるようになってからは、道工大OBの方々とも交流をさせていただくことが多々あり、改めて工業系の様々な分野の屋台骨を背負っておられるのだなということに歴史と伝統を感じています。
教員の仕事は多岐にわたり、体力勝負で、気がつくと自分自身を見失いかけてしまいそうになることもありますが、仕事に手間暇をかけた分だけやりがいを感じられることが多いように思えます。第一に考えなければならないのは「生徒」ですので、これからも「生徒」のために何ができるかということを意識しながら業務を遂行し、やりがいを沢山見つけられると良いなと思っています。
少子化等の影響を受け、本校を取り巻く環境は厳しさを増しています。しかしながらいつの時代においても創意工夫を忘れず、明るく前向きに広い視野を持ち続けることのできる教員として高等学校教育に携わっていきたいです。
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