FACULTY

卒業生インタビュー

臨床工学科

子ども用の「おもちゃAED」を開発。『楽しく学ぶ・知るAED』を目指して。

  • 坂野 恭介の写真
    坂野 恭介 さん
    株式会社坂野電機工業所 取締役 臨床工学科2010年卒業 北見工業高等学校出身

大学を卒業してからの経歴を教えてください。また「おもちゃAED」の製作に役立っている経験はありますか?

北海道工業大学 医療工学部 医療福祉工学科(現、北海道科学大学 臨床工学科)卒業時に臨床工学技士取得
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医療支援会社に就職(東京 6年)
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医療機器メーカに就職(札幌 2年)
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地元にある祖父から続いている㈱坂野電機工業所に就職 
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㈱坂野電機工業所のメインの仕事である産業電機機器の整備業を行いながら、AED販売の免許を取得し、AED販売とAED認知度活動を実施。
8年間医療系の仕事をしていたので、AEDの大切さ・皆様のイメージを他業種の方より理解していました。
また卒業時に取得した臨床工学技士のおかげで、現在の会社でAEDの販売をできる資格を取得することが出来ました。

「おもちゃAED」を思いついたきっかけを教えてください

弊社ではAEDをみんなに知ってほしいという活動を行っており、活動をする上で常に考えていることは『楽しく学ぶ・知るAED』です。
多くの方にAEDのイメージを聞くと『怖い』『触りたくない』というイメージが多く、AEDを真面目に学ぶことは大切ですが、その前にAEDを楽しく知るという事はすごく大切な事だと感じています。(そもそも興味がないと人は学ぼうとしない)
そんな思いでいままでもポスター作成・絵本公開・ペーパークラフト無料公開などを展開していました。

そして今回、今までの活動よりもっともっと『学ぶ』より『知る』という意味で何かできないかと考えた時に、お医者さんセットのおもちゃの存在を思い出しました。
こどもが人形相手に聴診器や注射器で遊ぶように、AEDも子供の時から使用方法や名前などは知らなくてもなんとなく遊んで知るという事ができれば、AEDを楽しく知るにつながると思いおもちゃ作りを始めました。

AEDを「おもちゃ」として再現するのはとても難しそうですが、苦労したこと、難しかったことを教えてください

そもそもおもちゃ作りなどした事がないので、おもちゃをどうやって作るのかわからない、誰に連絡をしていいのかもわからないといった状況から始まったので、『AEDのおもちゃ』という前におもちゃを作るという知識をつけることがすごく大変でした。

そんな中でありがたい事に様々な方に協力してもらう状態ができました。

そしてまだ完成していないのでの継続中ではありますが、AEDのおもちゃとなった時に色々考えることがありました。
AEDとはたくさんメーカーがあり、メーカーごとにボタンの配置も形も使用方法も違います。
なので、存在しないデザインで多くの方にAEDだと認識してもらいながら魅力的なおもちゃにする事はすごく大変です。

色々な方の意見を聞いたり、SNSで試作品を2度公開した時にいただいた多くのコメントなどで皆様の思っているAEDのイメージを確認して、その意見をもとに現在皆様に喜んでもらえるおもちゃを目指して作成を続けています。

最初の試作品を完成するまで、どのくらいの期間がかかりましたか?

おもちゃを作ろうとなってから2ヵ月くらいです。
まずおもちゃを作ると考えた時に私の思いであったり、どういったものを作りたいのかをしっかりと形にしないと伝わらないと思ったので、3Dプリンターで模型作成を行いました。

「おもちゃAED」の試作品を子どもたちに使ってもらったときの反応を教えてください

まだ子供には使ってもらっていませんが、試作品を2度公開した時は親世代の大人の方や医療従事者などからたくさんの声をいただきました。
『ほしい』『AEDの身近に感じれる』『子供にあげたい』『いままでなかった!』などです。

「おもちゃAED」はいつ頃完成を予定されていますか?

2023年6月現在、様々な方が動いてくれていて完成にむけて着実にすすんでいます。
今年の秋ごろまでには販売を始めれたらいいなと思っております。
一番最初の販売方法としては、予約販売といった形でクラウドファンディングを立ち上げたいと思っております。

「おもちゃAED」を使った子どもたちにどんな効果を期待していますか?

おもちゃAEDの役目は『AEDを学ぶ』ではなく『AEDを知る』です。
AEDを今まで以上に身近に感じてもらえ、怖いなどのイメージが変わるツールになると思っています。
AEDを怖いものではなく命を救うスーパーヒーローくらいの気持ちでAEDをイメージしてもらえるようになり、街中にあるAEDに意識できるようになればいいなと思っております。

救命の現場で子供がAEDを取りに行くという事が過去にはあります。
子供がAEDを知ればそういったときに人助けの手伝いになってくれます。

そして子供だけはなく親に対しても意味があるものになると思っています。
おもちゃであそんでいる子供を見る親もあらためて『AEDってなんだっけ』という気持ちになる方もいると思います。

おもちゃによって、子供も大人もAEDをあらためて知るきっかけになり、『AEDを学ぶ』につなげてもらえたらと思っています。
おもちゃは最終的に、現在のAED使用率4.1%という数字を上げるきっかけになり、年間心臓突然死約7万人という数字を下げるきっかけになればと思っています。

「おもちゃAED」が完成した際、どのように広めていくことを想定されていますか?

自分用・自分の子供用という需要もあると思いますが、幼稚園などにプレゼントや寄付・講習会のお土産など様々な形で利用できるものになればと思っております。
子供の手に届く方法を模索しながら、日本初のAEDおもちゃを多くの方に知ってもらうように動いていこうと思っています。

坂野さんは本学の医療福祉工学科を卒業されていますが、学生生活の中で楽しかったことや印象深いことを教えてください

体育祭がすごく楽しかった思い出があります。バレーで優勝をした記憶があります!!
医療系の学科なので病院実習に行かせていただいたのですが、実習ではすごくすごく苦労しましたが、すごくすごく勉強になりました。
10年以上たった今でも鮮明に覚えています。
実習中にあることが起こり、菅原先生の部屋で話したのをすごく覚えています。。。

現在大学で学んでいる学生たちへメッセージをお願いします!

やってみたいという事があれば可能な限りやってほしいです。
そして会いたいと思う人がいたら可能な限り会ってほしいです。
たくさんの経験が自分の選択肢を増やすことに必ずつながります。
めちゃくちゃ応援しています!!

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