FACULTY

卒業生インタビュー

薬学科

世の中にまだない薬を送り出すやりがい。一歩踏み出すことが、自らの道を作る。

  • 平野 元規の写真
    平野 元規 さん
    ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 薬事部門 Regulatory Strategy 薬学科2008年卒業 札幌北高校出身

本学に進学を決めた理由を教えてください。

実家が薬局を営んでいたので幼い頃から薬剤師への憧れがあり、家業を継ぐことや病院薬剤師になることを考えて、大学に進学しました。北科大の良さのひとつが、先生との距離の近さ。
先生方にはよく「わからないことがあったら聞きに来て」と言われていましたが、そこは素直に甘えて先生方と交流する機会を多く持ってください。先生方と親しくなることで学びの自由度も上がるはず。
“自分から一歩を踏み出すこと”を後輩たちには大切にしてほしいと感じます。
学部を経て、さらに学びを深めたく大学院へ進みました。
その頃はまだ病院薬剤師になることを考えていましたが、その夢が一変したのが友人の一言。
同じ薬局でアルバイトをしていた他大学の友人が「外資系の製薬会社で開発をやりたい」と話していて、そんな選択肢もあるのだと、自分自身でも調べて外資系の製薬会社への就職を決めました。

仕事のどこにやりがいを感じますか?

働き始めた頃に担当していたのは、臨床試験に伴うデータ収集に携わる臨床開発モニターという職種です。
新薬を上市するまでには非臨床研究、人を対象とした臨床試験、申請・承認・上市と大変長い時間がかかります。
臨床開発モニターというのは、臨床試験で得られるデータが被験者の安全性を第一に適切に収集されているかモニタリングを行う臨床試験にとって非常に重要な業務でした。
現在は、医薬品開発の各ステージで得られたさまざまなデータを、厚生労働省が所轄する医薬品医療機器総合機構(PMDA)に対して承認申請を行う仕事を担っています。
いわば、新薬を社会に送り出す関門のようなポジションで、規制当局との交渉が主な役割です。
製薬会社が遵守すべき薬事規制に精通するとともに薬剤プロファイルを理解し、医薬品や再生医療等製品などの開発開始から承認申請、承認取得、発売後は販売中止まで、戦略的に規制当局と交渉します。
新薬を待っている患者さんのために、いかに早く新薬を開発できるか、承認を取得できるか、戦略を立て、実行します。
私たちの部門が最前線に立ってPMDAと折衝をするので、相手に正しく私たちの情報を伝えること、また相手の要望をしっかりと受け止めてチームに還元することが大切で、かつ難しさを感じる部分です。
この仕事はいわゆる“薬事”に関する業務ですが、規制を知ることだけに留まらず、その解釈や背景の理解なども求められます。どの製薬会社にも薬事部門はありますが、薬事業務を外注することはあまりありません。
それだけ会社の中核を担う重要な機関であり、開発の要にいることを感じます。

本学で学ぶ皆さんへのメッセージ。

製薬会社の業務としてMR職は広く知られていますが、開発、なかでも薬事に携わる仕事は、守秘義務もありなかなか目に触れることは少なく、なおかつ門戸も狭い職種です。
しかし、まだ世に出ていない薬を社会に出すという大きなやりがいに溢れています。
皆さんが考える以上に国内外には多くの製薬会社があり、近年はベンチャーも活発です。
この分野に興味があるなら、いつでもチャレンジできるように準備をしておいてください。
目標を持って一歩踏み出すことから、新たな道が拓けると思います。

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