コンクリートは生活を支える基盤
橋梁やダム、港湾の防波堤など、私たちの生活を支える基盤となる構造物の多くはコンクリートでできています。そして、それらの構造物は様々な環境下で長期間にわたって利用されます。本研究室では環境作用によるコンクリートの劣化について研究しています。また、カーボンニュートラルに貢献するコンクリート製品の開発を行っています。
コンクリートのカルシウム溶脱と力学特性に関する研究
コンクリートは長期間にわたって水性環境下に置かれると、コンクリートに含まれるカルシウムが溶け出し劣化します。寒冷地においては、凍結防止剤が溶けた水が劣化を助長します。カルシウムが溶け出すことによるコンクリートの力学特性の低下について調べる研究を行っています。
ブルーカーボン推進に寄与するコンクリートブロックの開発に関する研究
海藻など海に固定される炭素をブルーカーボンと言います。カーボンニュートラルに関して、世界的にブルーカーボンが着目されていますが、特に海に囲まれた島国である日本ではブルーカーボンの可能性がクローズアップされています。本研究室では、海藻が生長しやすい特殊なコンクリートブロックを開発し、ブルーカーボンに貢献することを目標に研究を行っています。
今野 克幸 教授
- 学位/博士(工学)
- 研究分野/コンクリート工学、コンクリート工学構造学
- 研究テーマ/水性環境中のコンクリートの耐久性、ブルーカーボン推進のための材料開発、コンクリートのリサイクル