笑顔で学び、力を付け、飛び立てる教育環境を目指して
私は「プロフェッショナルを育成する」という理念のもと、3つの思い・目標を掲げて、“インストラクショナルデザイン”を活用しながら教育・研究に取り組んでいます。
①大学の授業を楽しくしたい!
皆さんは講義や実習、演習を受けているときに「つまらないなぁ」「ずっと話を聞いているだけで退屈」「もっと早く終わらないかな」「話が長いんだよな」等々思ったことはありませんか?勉強とか学習とか、本来楽しいもののはずなのです。でも実際には辛く苦しいものに感じている方が多いように思います。では、楽しくするにはどうすればいいか、効率的にするにはどうすればいいか、学習者がしっかりとレベルアップするためにはどうすればいいか等について研究しています。
②シミュレーション教育で統合力を身につけてほしい!
シミュレーション教育というとロボット、モデル人形をイメージするかもしれません。確かにシミュレーターは必要不可欠な機器の1つです。機械だけではありません。模擬患者との学習もシミュレーション教育です。ときには紙ベースでのシミュレーションもあります。いずれの方法であってもシミュレーション学習では、今までの知識・技能・態度を統合が求められます。個別に学習してきた内容を統合し、目の前の患者(シミュレーターや模擬患者等)に対して適用し、学びを深めていきます。効果的・効率的な学習者のレベルアップが可能なシミュレーション教育設計に取り組んでいます。
③卒業後、どこにいても成長できる環境にしたい!
薬剤師は札幌や東京などの都会にはたくさんいます。でも地方は必要な薬剤師が足りていないのが実状です。薬剤師をやっていれば「生涯学習」から離れることはできません。地方に行ったら勉強できないのでは・・・?そのように考える方もいると思います。図らずもコロナ禍は「遠隔授業」を一般化させてくれました。地方で講演を聴く、それが当たり前になりました。ただ私は「遠隔授業」の可能性は講演だけではないと考えています。可能性の1つとしてVR動画を用いる取り組みや視聴者参加型の仕組みを検討・検証しています。
藤本哲也 講師
- 学位/修士(薬学)
- 研究分野/インストラクショナルデザイン、シミュレーション教育、薬学教育、薬剤師教育