COOPERATION

研究紹介

研究・産学連携

災害に強く、正しく、美しいまちづくり。

石田 眞二 教授都市計画学 交通計画学

 シーニックバイウェイに代表される道路景観評価に関する研究やバリアフリー・ユニバーサルデザインの研究を行ってきましたが、近年は特に、防災・減災に向けた「電線共同溝」の整備効果に関する研究と北海道を訪れるインバウンドの行動分析に関係する研究に力を入れています。

 まず,電柱・電線類を地中に埋める電線共同溝は、多くの災害が起こる日本において有効な施設です。災害時に電柱が倒れると、電気・電話が使えなくなるほか、道路をふさいでしまうため避難・救助活動の大きな妨げとなります。そこを電線共同溝にすることで、こうしたリスクが軽減されることが実証されています。また、空が広く見えて景観が良くなり、車椅子の方や子どもたちが電柱によって狭くなった歩道を通れない場合にも効果的です。

 もう一つのテーマは、北海道の観光の活性化に向けた研究です。北海道は、インバウンド数の多い関東圏や関西圏に比べ、人口減少や過疎化の進行に伴い公共交通機関が縮小され、移動の利便性が悪化しており、道内の移動手段が自動車に依存してきています。このような状況の中で、「インバウンドのドライブ観光」の促進に向け、スマートフォンアプリから取得できる交通ビッグデータを用いた動態分析を進めてきました。

 研究室では、上記の2テーマから関連付けられる地域の活性化に関わる幅広い研究を遂行しています。

石田 眞二 教授

  • 学位/博士(工学)
  • 研究分野/都市計画、地域計画
  • 研究テーマ/次世代の都市計画技法と都市デザインに関する研究