COOPERATION

研究紹介

研究・産学連携

医工連携でバリアフリーの世界をつくりたい。

田中 敏明 教授

運動学、リハビリテーション科学、人間工学、福祉工学を融合させ、高齢者・障がい者の健康や医療・福祉に関する機器、そして理学療法のリハビリテーション分野の治療に役立つ機器を研究しています。代表的な研究に、企業と共同開発製品化した「振動刺激付きバランス機器」があります。これは高齢者や障がい者がバランスを崩しそうになったときに足指や腰を振動で刺激しながら本人に伝えるというもの。バランストレーニングを行うことで転倒予防に貢献できます。ほかにも、ワンタッチでアイスピックを出し入れし、凍結路面や雪上でも使用できる「冬季用つえ」、腰を傷めずに除雪ができる「ユニバーサル除雪スコップ」など、北海道という特殊な土地で活用できる商品開発も行っています。
研究は現場でのニーズから生まれ、何ができるかというシーズの情報収集を行いながら進めます。企業や大学、研究所とのネットワークを構築し、科学的に何度も検証・評価しながら特許取得、製品化へとつなげます。長い年月がかかりますが、患者さんや障がい者が安心できる生活へ貢献したいという想いがあります。
研究室では医学と工学をテーマに、こうした機器開発に役立つ運動学の基礎分野を中心に指導します。医療従事者とものづくりという2つの立場で行動できる理学療法士を育成できればと考えています。将来的にこの研究室から新製品を生み出すことが夢ですね。

田中 敏明 教授

  • 学位/博士(工学)
  • 研究分野/理学療法学、福社工学、リハビリテーション工学、人間工学
  • 研究テーマ/高齢者・障がい者の健康・医療・福祉に関する理学療法学・福祉リハビリテーション工学研究