COOPERATION

研究紹介

研究・産学連携

メタボリックシンドロームの予防素材

若命 浩二 教授薬学

当研究室では、さまざまな動物、細胞を用いて生活習慣病をはじめとする疾患の予防、治療に役立つ素材の研究を推進しております。メタボリックシンドロームは、糖尿病、脂肪肝などの生活習慣病につながる要因として、予防が必要な国民的な課題となっています。このメタボリックシンドロームは、放置しておくと脂肪肝→非アルコール性肝炎(NASH)→肝硬変→肝臓がんへの進行します。
そこで脂肪肝から肝臓がんを発症するモデル動物(STAMマウス)を作成し、桑葉粉末を投与しました。その結果、桑葉粉末はメタボリックシンドロームの病態を改善し、肝臓がんの発生を抑制することが分かりました。そのメカニズムとして、桑葉は肝臓内のLipin1(リピンワン)遺伝子を誘導して脂肪の代謝を促進することを突き止めました。このように、さまざまな天然素材の薬理学的効果についての検証を行っています。

若命 浩二 教授

  • 学位/博士(医学)
  • 研究分野/応用薬理学(栄養学、天然物学)
  • 研究テーマ/天然成分の栄養学的、薬理学的研究