

Interview04
活躍するIT人材に、 欠かせない「力」がある。
SOC株式会社
代表取締役社長
朝倉 由紀子さんYUKIKO ASAKURA
北海道札幌市出身。道内金融機関にて勤務後、2010年にSOC株式会社入社。以降経理財務、人事、経営企画などの業務に従事し、2015年より現職(代表取締役社長)に就任。



人間力が、
クオリティを左右する。
私たちSOCのミッションは、首都圏の企業をはじめ、さまざまな企業の事業をサポートする基幹システムの開発です。サポートする業種はメディア関係、電力、通信事業者など幅広く、テレビ局内でコマーシャルの放送予定や素材を管理するシステムや、パン屋さんの発注管理など多岐にわたります。社員それぞれが開発、保守、事務など専門分野を持ち、チームでお客様のビジネスを支えています。
これからIT業界を目指す方に必要なのは、「優しさ」「思いやり」「あいさつ」などの、“人間力”ではないでしょうか。なぜなら、この業界では、一人だけで完結できる仕事はほぼありません。システム開発はチームでの協働が必要で、人同士のコミュニケーションが欠かせません。自分の担当部分だけではなく、積極的に周りをサポートし、チームの状況に気を配ることが重要です。コミュニケーションが十分取れていて、雰囲気が良いチームは、自然と仕事のクオリティも上がっていきます。人間同士の関係性を大切にできるIT人材が、今後の業界をさらに盛り上げる推進力となっていくでしょう。

一歩リードするために
重要なのは「主体性」。
情報科学の重要性が高まっており、IT業界は多くの人材を必要としています。そのため、業界として、働きやすい環境づくりが進んでいます。特に、女性が活躍しやすい職業になったと感じています。産休などの休業明けも復帰がしやすく、リモートワークが普及したことで、育児や家庭の都合に合わせて柔軟に働きやすい業界になりました。実際に、配偶者の転勤で本州に引っ越しをした後もテレワーク勤務をしている社員もいます。
IT分野の進歩はとても早く、次々と新しい技術が登場します。北海道科学大の情報科学部には、学生のうちに最先端の技術に触れられる学びを期待しています。「課題解決型の学び」から、受け身ではなく、自ら課題を見つけて主体的に行動できる人材に成長して欲しいです。
例えば当社で最近頭を悩ませているのが、札幌テクノパークにある本社と、新さっぽろ駅近郊に新たに開設したオフィス間のコミュニケーションです。事務所同士が離れているため、どうしてもコミュニケーションが希薄になってしまいます。このような身近な課題をはじめ、若い人材の柔軟なアイデアや力を必要とする場面が、社会にはまだまだたくさんあります。主体的に考えて、行動できるIT人材が、社会のさまざまな課題を解決していくことを心から期待しています。
システム開発で
道内・首都圏の企業を支える
SOC株式会社
1979年に創業。電話会社・テレビ局・電力会社などの社会インフラ関連企業を中心に、ソフトウェア開発をはじめとした品質・価格・生産性に優れたサービスを提供する。2024年には新札幌の新オフィス「新さっぽろLABO」、マレーシア駐在員事務所の開設など、新たな取り組みを積極的に展開している。
みなさんへのメッセージ
理論の学びはもちろん大切ですが、現実の課題を解決する時は、道筋が決まっていたり、言われたことをただやるだけではないですよね。課題に対して自分なりに考える癖をつけたり、実際に町内会などで地域課題の解決に取り組んだり、行動することがとても大切です。
実際に挑戦して、失敗しても良いのです。失敗から得た学びが、いつか活きると思います。ぜひ前向きに、チャレンジしてみてください!