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お知らせ

北海道科学大学メディアデザイン学科が「DTPデザイン」の学外授業を行いました

地域を想う素敵な大人たちに会いに行こう!

地域の特色を生かした地域イベントの実践者に授業協力を依頼する、メディアデザイン学科ビジュアルデザイン系科目「DTPデザイン」。

2023年5月15日(月)午前、前田森林公園の展望ラウンジに履修生・関係者が集合し、90分間の学外授業を実施しました。

「DTP」とは?

授業名にある「DTP」とはデスクトップパブリッシング(卓上出版)のことで、パソコンなどを用い、主に書籍や雑誌といったページものの印刷物を完成させるまでの一連の流れのことを言います。

本学の授業では、その卓上作業より以前の、企画立案や現地取材活動、テキスト執筆、画像編集といった掲載内容の作成を、履修生一人ひとりがトータルに挑戦し、体験的に各工程への理解を深めるという学習内容を行なっています。

第6回目の今回は、札幌市内で地域イベント主催の二組に話題提供をいただきました。

協力先一組目:SAPPORO★テイネトレイル

2018年から年一回トレイルランニング(トレラン、山岳マラソン)イベントを開催する「SAPPORO★テイネトレイル」。

主催のフィールズ・スポーツデスクとともに、開催当初より運営委員を務め、自身もトレラン愛好家という佐藤薫氏に話題提供いただきました。

佐藤氏は札幌市中央区にトレランをテーマにしたコンセプトカフェ「TRAIL HUT」を営まれており、こだわりのコーヒーを提供することはもちろんのこと、「山と街の間」をテーマに、トレイルステーションとして複合的なスペース運営や、美味しい行動食「ENERGY JELLY COFFEE」を開発されるなど活躍されています。履修生は、自分自身の好きを仕事にされている佐藤氏の生き方に大変刺激を受けたようでした。


協力先二組目:前田森林公園

本日の授業実施場所、大学最寄りの前田森林公園

札幌市の都市公園の一つである前田森林公園を、指定管理者として日々維持管理されている公益財団法人札幌市公園緑化協会の金本佳久氏と、公園ボランティアのパイオニアとして知られる前田森林公園凸凹クラブの石田哲也氏に話題提供いただきました。

金本氏は法律上の公園の位置付け、札幌市は大通公園など地域のシンボルとして豊かな総合公園を複数有している、その中で前田森林公園は、1982年から10年の歳月をかけ人工的に造成された森林であり、公園ボランティアによる様々な活動に支えられ特色づけられていることをお話しくださいました。

また、石田氏は、本職でも趣味でも昆虫好き。自身の引っ越しを機に調査に入った開園当時の前田森林公園が縁で、現在まで長年続く「自然観察会」や「トンカチ広場」を運営しているとお話しされました。

ボランティア活動を法人化するのではなく、あくまで、できる人ができる時に、好きで関わるということを仲間と共通認識を持ち実践されています。

「いつでもいらっしゃい。来てくれるだけで嬉しい。」そう履修生に語りかけてくださった石田氏。

履修生は、身近な公園という場所が都市の仕組みの中にあること、そして、人も環境もコミュニティ資源であることを学びました。

手稲山の眺望景観が公園計画の軸となっている前田森林公園。当日は時折小雨がぱらつきましたが、手稲山山頂をはっきりと観ることができました。

今後、学生たちはDTPデザインの企画立案と、実践的な取材活動を行っていきます。

地域資源の活用、ボランティア活動による支援。二つの地域イベント(前田森林公園:6月4日(日)ふじまつり、手稲山:6月11日(日)SAPPORO★テイネトレイル2023)を主に、アウトドアにてアクティブな授業が展開されます。