第5回工大サミットにおいて、学長・学生が発表しました


12月3日(土)、愛知工業大学において「第5回工大サミット」が開催されました。
第1部では、「自治体・地域が抱える課題解決に向けて工業大学ができること」と題して各大学の学長及び学生によるプレゼンテーション、2022年8月・9月に行われた工大サミット連携PBL成果発表が行われました。
当日は、官公庁、企業関係者や大学関係者など450名(オンライン視聴含む)の参加がありました。
第1部 プレゼンテーション
「自治体・地域が抱える課題解決に向けて工業大学ができること」
はじめに今年度の幹事校である愛知工業大学の後藤泰之学長と文部科学省高等教育局専門教育課 科学・技術教育係長の村上寛和氏より挨拶がありました。
第1部プレゼンテーション「自治体・地域が抱える課題解決に向けて工業大学ができること」では、各大学の学長と学生から地域貢献活動を通じた人材育成や地域課題解決のための枠組み、大学の研究成果を地域社会に還元した実績などの報告がありました。本学の川上学長は、北海道の地域課題と、課題を解決するための人材教育としての「異分野融合型の学びの重要性」について説明がおこなわれました。
学生プレゼンテーションでは、情報工学科4年秋場奏一郎さんが「超指向性音によるエゾシカと車両の衝突回避のための車載スピーカーシステム開発」と題して、地域課題の一つである「エゾシカと車両の衝突」を回避するためのスピーカー開発に取り組む様子について発表しました。


工大サミット連携PBL「地域課題解決実習(宮島町家の保存と活用)」
続いて、2022年8月・9月、工大サミット連携PBL(広島工業大学)に9大学63名の学生が参加し、グループに分かれ広島県宮島でフィールドワークを実施した中で、最も評価の高かったグループとして8班の「継ぐ町家-学生がつなぐ地域の拠点-」が選ばれ、発表が行われました。
メンバーの一人である都市環境学科2年石橋佳歩さんはインタビューで「メンバーには建築学科が多かったことから、土木系の自分でもできることを探して、聞き取りなどの情報収集を積極的に行いました。」と参加した際の心境について述べました。

第2部 トヨタ自動車株式会社 井戸大介氏講演・学長パネルディスカッション
第2部では、トヨタ自動車株式会社の井戸大介氏の講演が行われ、その講演内容を受けて、「理工系大学」が目指す人材像について各学長によるパネルディスカッションが行われました。
本学からは、川上学長が「得意な領域をとことん突き詰める」、「新しいアイディアを出す」ことができる学生を育てるための「理工系大学」の人材育成について、学生がまず自身の得意分野を認識できるよう「気づき」を促すことが重要であり、また、自分の考えを言語化・ビジュアル化して多様な人々に伝える経験を多く積むことが必要であると意見を述べられました。
最後に、来年度の「第6回工大サミット」幹事校となる東北工業大学の渡邉浩文学長がクロージングセッションで挨拶し、閉会となりました。
「工大サミット」
工業系大学が互いに抱える共通の課題解決をはじめ、教育・研究活動に関する情報共有、各種事業の共催などをベースに協力関係を構築し、理工系高等教育の更なる活性化を図ることを目的とし2017年に設立されました。本学は2022年から加盟しています。
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