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    2021年12月9日

    人間社会学科が「法務省専門職員人間科学領域<法務教官>の仕事に触れる座談会」を開催しました。

    2021年11月18日(木)、人間社会学科が「法務省専門職人間科学領域〈法務教官〉の仕事に触れる座談会」を開催しました。

     

    この座談会は、月形刑務所で法務教官として刑務所受刑者や非行少年たちへの心理的支援に従事する佐藤一良教育首席と松本悠佑教育専門官のお二人を招き、人間社会学科の学生を対象に行われました。

     

    法務教官は、主に心理学・社会学・教育学をはじめとする専門領域を学び、少年院や少年鑑別所で在院者に対する社会復帰へ向けた指導や教育を行います。また、刑事施設に勤務した場合は受刑者の指導に携わり、性犯罪や薬物依存などの問題の改善更生を目指します。

     

     

    非常に特殊な環境で職務に就くお二人から、月形刑務所の概要紹介や、これまでに感じたやりがいや苦労したエピソードについてお話がありました。

    背景にある生活環境の厳しさから理解が到底難しく、対象者に幾度となく裏切られてしまう体験に幾度も見舞われながらも、周囲の協力を得て職務へ携わるお二人の先生の姿勢が印象的でした。

     

     

    その後の質疑応答では、職務内容についてだけではなく、これからの就職活動に向け、学生時代の過ごし方やこの職業を選んだ理由などについても、学生たちから数多くの質問が挙がりました。

    質問の回答もまた、現場の生々しさに触れるものが多く、学生たちはこの時間を通し、人との関わり生業とし、すぐに結果として報われることのない心理的支援の難しさとその魅力に触れることができたのではないでしょうか。

     

    人間社会学科では、このような座談会を今後も継続して行う予定です。