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2021年6月30日

薬学科 立浪良介准教授の研究が、秋山記念生命科学振興財団の「研究助成<一般>」に採択されました

公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団が公募する「研究助成<一般>」に本学薬学科の立浪良介准教授の研究が採択となりました。

 

採択課題名:大豆有用成分を利用した細胞内外における抗酸化防御機構の開発

 

これまで酸化ストレスに対する生体の抗酸化防御は、細胞内でのイベントと考えられてきました。しかしながら本研究テーマでは、細胞外のGSH量を増加させることにより、有害物質が細胞内へ取り込まれる前に毒性を減弱させようとしています。さらに、その際に懸念される細胞内GSH量の減少による細胞内の抗酸化防御能の減弱を、大豆有用成分によるNrf2システム活性化を介した抗酸化タンパク質の発現誘導により回避することで、細胞内外における抗酸化防御系の作用を協奏的に高めるというこれまでに例のない新たな試みです。

また、大豆の国内自給率は、精油用を除いた食品用として25%であり、国内産地の生産性が重要です。その中でも北海道は全国1位の生産量を占めていますが、大豆栽培による収入は水稲や麦と比較して低く、国内自給率を上昇させるためには商品価値を高める必要があります。本研究テーマは大豆の付加価値を高める一助になる研究であり、北海道において農業を含めた第一次産業の重要性は非常に高いことから、大豆の商品価値を高めることは、北海道の産業の発展に繋がることでしょう。

 

本研究に是非ご期待ください。

興味を持ったら・・・
立浪良介先生 薬学科