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電気電子工学科 三橋龍一教授の研究が総務省の「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」に採択されました

電気電子工学科 三橋龍一教授の研究が、総務省の「令和3年度 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」に採択されました。

※HMU-SAT1放出決定時の記念写真

 

戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)は、情報通信技術(ICT)分野の研究開発課題を大学・独立行政法人・企業・地方自治体の研究機関などから広く公募し、研究を委託する競争的資金です。これにより、未来社会における新たな価値創造、若手ICT研究者の育成、中小企業の斬新な技術の発掘、ICTの利活用による地域の活性化を推進します。

今回採択された内容は以下のとおりです。

 

[採択課題名]

「CubeSatを利用した無線方式の実験環境の提供」

[研究目的]

1Uの CubeSat(10cm立方、1.3kg) を革新的な無線方式の実験環境となるプラットフォームとして提供する。

[研究の概要]

1. 2022年に国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」から放出する契約をした CubeSat(HMU-SAT1)を利用して、CubeSat を挑戦的な無線方式の実験環境として提供することを目的とした衛星機体の開発を行う。

2. マイコンなどを使用しないで、電子回路のみで衛星の情報(HK データ)を送信する機構と、展開しない CubeSat 筐体型アンテナの実装により、衛星の動作確認を確実に受信できるシステムの軌道上実験を行うための無線システムを構築する。

3. SDR を利用した汎用性が高い衛星通信システムの構築と、アマチュア無線帯を使用したチャープ変調による通信実験を行う。

[研究成果の活用]

1. CubeSat を無線通信実験に適したプラットフォームとして提供することで、挑戦的な無線方式の実験環境として利用してもらい、次世代の無線方式の創生に活用してもらう。⇒フェーズⅡへの展開

2. 衛星通信を教材として活用してもらい、未来のエンジニア(子供ら)に無線に対する好奇心を抱く「きっかけ」を提供する。

興味を持ったら・・・
三橋龍一先生 電気電子工学科 総務省報道資料 宇宙開発研究同好会に関するトピックス