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本学機械工学科の田島悠介助教の研究がノーステック財団「若手研究人材・ネットワーク育成補助金(ノースタレント補助金)」に採択されました

公益財団法人 北海道科学技術振興センター(ノーステック財団)の「若手研究人材・ネットワーク育成補助金(ノースタレント補助金)」に本学機械工学科の田島悠介助教の研究が採択となりました。

 

本研究では、低コストの防雪(除雪・融雪)システムの開発を目指し、プラズマアクチュエータ(以下、PA)用の小型化/寒地耐候性化電源を開発します。

PAとは、近年注目されているハイテク技術のひとつであり、交流高電圧で生成するプラズマ風により周辺流れを整えることができ、またプラズマ熱による融雪効果も期待されています。

故障の原因となる機械的駆動部を一切持たないこと、様々な発生周期に応じた電気的制御が可能な特徴があります。

 

2018年に発生した北海道胆振東部地震の影響を受けた、日本初の全域停電(ブラックアウト)を教訓に、地球温暖化対策を考慮した風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギー利用による電力安定供給の普及が望まれていますが、12月~2月の厳冬期に電力需要のピークに着雪や着氷による発電量低下などの課題を抱えています。

 

 

田島助教は「寒地耐候性化を目指すPA小型電源装置の開発」をテーマに、PA防雪データ取得のため太陽光パネル取付け時フィールド試験を想定した電源装置の小型化と寒地耐候性化に取り組みます。

PA応用を容易にすることで、風車や太陽光パネルだけでなく自動車や鉄道の移動体にも搭載が可能とすることができ、発電効率改善による創エネのみならず、燃費向上といった省エネにも役立ちます。

北海道のような、風雪の厳しさのため設置を見送られた土地でも、太陽光パネルや発電風車を設置できるようになれば、日本全体のエネルギー施策に貢献することも可能となり、北海道が農耕に加えて「日本の発電プラント」というエネルギーブランドを確立することで北海道の経済発展に資することができます。

 

田島助教の研究にぜひご期待ください。

興味を持ったら・・・
田島 悠介先生 機械工学科