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ハスカップが認知症を救う?!薬学科 山 佳織講師によるアルツハイマー型認知症の治療を目指した研究が始動します

本学薬学科の山 佳織講師による研究「ハスカップの主成分による認知症治療を志向した基礎研究:公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団」の研究が進められています。

 

本研究では、「アルツハイマー型認知症」の予防法・治療法の開発を目指しています。

 

アルツハイマー型認知症は、認知症患者の6割を占めています。

症状としてはもの忘れ等の記憶障害、時間や場所が分からない見当識障害、慣れているはずのことが段取りよく出来ない実行機能障害などが大きな特徴です。

認知症の治療薬により病気の進行を遅らせることはできますが、根本治療はまだありません。家庭内での介護や施設への入居が余儀なくされています。

 

本研究では、アルツハイマー型認知症の発症には神経細胞死が関与していることから、その細胞死の抑止力としてハスカップの成分に注目し、課題解決を目指しています。

2025年には日本の認知症患者数は700万人に上り、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると言われています。

とくに、北海道は積雪寒冷地であり、土地も広大であることから通院困難な場合が多く、高齢化率も全国平均を上回っており、2035年における認知症高齢者数は他の地域より20-25万人多くなると予想されています。

年々増加する国民医療費や介護費用を削減するためにも、根本的な治療を可能にする予防法・治療法の開発が望まれています。

 

 

また、本研究は北海道の特産品であるハスカップに注目していることから、北海道の産業の活性化に貢献することも期待されています。

山講師の研究にぜひご期待ください。

興味を持ったら・・・
山佳織先生 薬学科