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平成29年5月22日

北海道医療新聞のコラム「専門職に聞く」に、本学教員の談話が掲載されました

※こちらの記事は、北海道薬科大学(2018年、北海道科学大学と統合)HPに掲載された内容です。

 

 平成29年5月12日付北海道医療新聞のコラム「専門職に聞く」に、本学臨床薬学系 薬物治療学分野の佐藤秀紀教授が取材を受け、記事が掲載されました。

 記事の中で、佐藤教授は在宅医療における緩和ケアの現状について「医療用麻薬の調剤体制は7割で整備され、健闘していると思う。処方せん受付枚数はまだ少ないため、全体的に薬局薬剤師の経験が不足気味と言えるものの、一部の薬局は熱心に取り組んでおり、実績を重ねている」と2016年度に調査した結果を紹介しました。また、現場で困っていることとして、「窓口には患者本人ではなく家族が来るというケースが多く、患者情報が不足している。服薬指導で困っていることは『疼痛の評価』が圧倒的に多い」と話し、また、「現場の薬局薬剤師は『緩和ケア』に興味があり、現場経験を重ねるとともに、研修会を通じたスキルアップに期待したい」とコメントしました。

 在宅での緩和ケアのさらなる推進に向けての課題について、佐藤教授は「在宅での緩和ケアは、チーム医療が不可欠である。かかりつけ医、訪問看護師、ケアマネジャーらに薬局薬剤師の専門性をアピールする必要がある。訪問看護師からは、在宅で医療用麻薬のセッティングや管理を薬剤師に担ってほしいというニーズが高い。これからは、薬剤師が患者の家に足を運び、在宅での服薬指導を含めて対応していきたい」と抱負を述べました。