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北の高齢社会アクティブライフ研究所(LAAN) クラウド型遠隔ヘルスリハビリテーションシステム開発北の高齢社会アクティブライフ研究所(LAAN) クラウド型遠隔ヘルスリハビリテーションシステム開発

研究概要

積雪寒冷地域で暮らす健康高齢者や外来患者及び障がい者は、健康維持のための運動やリハビリテーションを行うことが容易ではありません。当研究では、健康高齢者等の増加や医療費負担の問題に対応するため、情報通信技術(ICT)及び複合現実感技術(MR)を用いて仮想環境の中で訓練が可能になる「遠隔ヘルス・リハビリテーションシステム」の開発を目指します。

研究概要研究概要

本研究では、1年の3分の1以上が積雪寒冷・多降雪地域であり、都市間距離が全国と比較すると約2倍という日常的に広域移動が必要となる広域分散型社会が形成されているここ北海道において、医療従事者が遠隔から利用者(健康高齢者・障がい者)の状態をリアルタイムで監視し、リハビリテーション実施支援が可能となるよう、利用者宅、関連病院施設、さらに研究施設を含めた情報ネットワークを構成します。また、効果的なヘルストレーニング・リハビリテーションコンテンツを提供するために、バーチャルリアリティ(VR)技術を用いた多感覚フィードバック型の新しい遠隔ヘルストレーニング・リハビリテーションシステムの構築を目指します。
本システムにより、高齢者・外来患者・障がい者は遠隔においてもリアルな環境で、正確かつ安全で適切なトレーニング・リハビリテーションを受容することが可能となります。さらに、ICTやIoT技術を用い、経時的かつ継続的に高齢者の健康維持及び障がい者の自立促進に大きく寄与することを目標としています。

ICT(情報通信技術)がつなぐ健康な社会

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高齢者のための積雪寒冷地用ICTを用いた在宅ヘルスリハビリテーションシステム開発

平成29年度は、冬期間における高齢者の屋内外における身体健康調査を実施し、高齢者特有の身体活動の問題点を見いだします。また、各種センサによる屋内外での身体活動分析及び臨床身体機能評価を行います。
平成30年度は、各種無線センサ(熱画像センサ、身体活動センサ等)とスマートフォンを用いたIoT技術で、在宅でのヘルスリハビリテーション評価システムの開発を行い、高齢者の身体活動を評価分析します。
平成31年度は、ICTやIoT技術を用いたクラウド型遠隔ヘルスリハビリテーション総合システムを開発し、高齢者の身体活動の評価と効果検証を行います。また、本センサを用いて在宅での高齢者の見守りに用いてその効果も検証します。

PROCESS

冬季における活動量・身体機能調査

在宅での活動量・身体機能評価システム開発

クラウド型遠隔ヘルスリハビリテーションシステムの開発

遠隔からの監視・指導を可能とし、運動機能の改善につながるシステムを実現

遠隔リハビリテーションシステム

遠隔リハビリテーションシステム

利用者宅の実施環境

病院側の療法士が目標の位置と振動ユニットの設定を即座に変更し、新たな課題を実施することができます。

利用者宅の実施環境

利用者宅の実施環境

座標検出(上肢フレーム)の様子

トレーニングを開始する前にビデオ通話画面を通じて本日の体調や身体状況を確認できます。

座標検出(上肢フレーム)の様子

遠隔リハビリテーション上肢トレーニングの様子

画面の対象物に触れると振動ユニットが振動し、到達したことを知らせます。

遠隔リハビリテーション上肢トレーニングの様子

運動の表示方法

①画面上には、上肢を模した、支柱付きの球体が表示されます。

②支柱付きの球体は、上肢の動きに連動し、画面上に投影されます。

③遠近感は、表示物体の拡大縮小で表示されます。

運動の表示方法

運動の表示方法

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