創生工学部

創部の趣旨

グローバル化が進展した21世紀では、競争相手ならびに市場が全世界にまたがるため、我が国の「活力の維持」のためには世界トップレベルの革新的技術を創生し、高機能・高性能・高品質なシステムやネットワークなどの「ものつくり」に活用し続けることが最も重要です。このため、革新的コア技術に関する優れた専門性と、独自の発想で課題を解決し「ものつくり」に活用できる能力をもったエンジニアがこれまで以上に強く求められています。

本学では、機械、情報、電気の3分野を「ものつくり」のための革新的コア技術に据え、学生諸君の適性を活かしながら、学部独自の特色ある教育・学習を通じて、時代の要請に即した得意分野で輝きながら我が国及び北海道の活性化を支えるエンジニアを育成可能とするため、専門領域に応じて学科ごとに最適化されたカリキュラムを備えた、機械システム工学科、情報フロンティア工学科、電気デジタルシステム工学科によって創生工学部を構成することとしました。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

創生工学部では、専門化・多様化・国際化・競合化・自立化・協働化などが複雑な因果関係を呈しながら進行する知識基盤社会において、我が国及び北海道の産業界に貢献できる人材の育成がその使命であると考え、(1)「高度の専門技術教育(specialist)」(2)「広いエンジニア共通基盤教育(generalist)」(3)「地球、生態、生活文化、社会構造などへの理解」をエンジニアリング教育の基本軸として捉えています。学部の4年間では、これら3つの柱のすべてを確かなものとすることが困難であり、各学科では、この基本軸の中で(1)又は(2)に重点を置いた教育課程を編成しています。すなわち、卒業生のキャリア形成にあたって、資格取得がその前提とされる又は強く推奨される分野においては、広いエンジニアリング共通基盤を中心として、幅広い職業人の育成(generalist)に主眼をおいています。一方、グローバル化する技術者市場の中で独創的な発想こそが重要と捉える立場からは、高度専門職業人(specialist)の育成を主眼として高度の専門技術教育を中心としています。

上記の使命を達成するための学部における教育指針として、

  1. 専門領域の知識構造を獲得する
  2. 自ら学習する能力(学習力)を身につける
  3. 自分の得意分野を見出す
  4. 自らの専門能力を高め、深め、拡げる
  5. 専門能力を社会に役立てるために必要な関連知識とスキルを獲得する

ことを支援しながら教育目的を達成すると定めています。すなわち、「学としての知識の集積」のみを目指すのではなく、基礎となる知識やツール、スキルを総合して「独自の発想で課題を解決する能力の体得」を目標に設定し、修学基礎教育科目、外国語教育科目、工学基礎教育科目、専門教育科目に分類してカリキュラムを編成・実施しています。教育・学習における目標構造と科目区分との関係を下図に示します。

創生工学部

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

各学科のカリキュラムに基づく以下の学修成果(注1)が認められ、所定の単位を修得した学生には卒業時に「学士(工学)」の学位が授与されます。

1.知識・理解能力

機械システム工学科

機械工学とロボティクスに跨る機械システム工学の分野における基本的な物理現象、部品・材料、装置、法則、理論に関する正確な知識とそれらを関連付けて体系的に理解できる能力、特に得意とする専門分野においてはそれらの知識を発生メカニズム、代替可能性、起源、根底に潜む原理・原則、精度・性能、適用限界などとも関連付けて拡張的・批判的に理解できる能力を獲得している。

情報フロンティア工学科

情報の処理とネットワーキングに跨る工学分野における基本的な事物、概念、手続き、法則、技法、理論に関する正確な知識とそれらを関連付けて体系的に理解できる能力、特に得意とする専門分野においてはそれらの知識を発生・動作メカニズム、起源、根底に潜む原理・原則、モデル化、効果と課題、適用限界などとも関連付けて拡張的・批判的に理解できる能力を獲得している。

電気デジタルシステム工学科

電気・電子工学、計算機工学、システム工学の連合領域における基本的な現象、手続き、法則、理論、及び回路、素子、機器に関する正確な知識とそれらを関連付けて体系的に理解できる能力、特に得意とする専門分野においてはそれらの知識を発生メカニズム、性能・品質、抽象化過程、根底に潜む原理・原則、適用限界などとも関連付けて拡張的・批判的に理解できる能力を獲得している。

2.技能・応用能力

各学科の専攻分野における基礎的な設計・構成課題、分析・解析課題に修得した知識群を適用しながら条件に見合う解を導き出すための一連の技能と思考力、得意とする専門分野においては、エンジニアリングデザイン能力、すなわち、現実的な課題に修得した知識群を応用しながら合理的な解を導き出すための技能と思考力、及び適用・応用した方法や成果の有効性を説明できる表現能力を修得している。

3.主体性・責任能力

協働グループ内、地域内での自らの役割・責任を的確に理解し、時々の学習の場面、業務の場面においてその役割・責任を果たすため、修得した知識や技術を自然環境や社会環境との関わりの中で主体的に役立てていく能力、及び自主的な学習・討論を通して自ら及びグループの問題発見能力や問題解決能力を検証・強化していく姿勢を身につけている。

(注1)学修成果:小・中・高等学校用の学習指導要領における目標群及び「生涯学習のための欧州資格枠組み(European Qualifications Framework for Lifelong Learning:EQF)-水準記述子セット(a set of descriptors defining levels)」を援用し、初等中等教育、大学院以降の学修との関連性に配慮しながら、本学及び学科の基本姿勢に則り、学修成果の範囲と水準を規定したものである。